退職再び

2月からサービス付き高齢者住宅に併設の訪問介護事業所に入社しましたが、また離職することに・・・・。
サービス提供責任者の経験と知識を活かして転職しようとして、確かにサ責で入職したのですが、なぜかまさかのフル稼働(一日中サービスに従事)。

経験上、勤務時間の半分の稼働でも書類や調整業務を行うのは辛いはずで、移動などがない分、多少稼働が多いのは良いとしてもフル稼働って。。。

当然、伝票や書類の業務はまるまる残業になり、それ以外の書類は手がつきません。

さらに現場のディレクション業務をはよはよ覚えろと重圧があるのですか、施設の仕事は初めてなのでこちらは一から新人としてやっていかなければなりません。

新しいことをするのはかまわないのですが、経験と知識を活かして転職するメリットって、そのペーペーで始める部分をなるべく少なくして、言ってみれば楽に仕事を始められることでもあるわけです。

転職のメリットが活かせないだけでなく、そもそもの業務が業務時間内にできないとか、もうちょっとありえない。


それでも居心地がよければまだよいのですが、職員の質がいまひとつ。
業務に対してはきちんとこなしているのですが、なんというか体育会系というか「中学生の部活動」のようなノリで、排他的で「部の規則・慣習」に盲従している感じがありました。
サ責について知らず、介護保険についても知識がまだら、そのくせその施設でのやり方にはこだわりが強いので、仕事の仕方が偏っており、さらにそれを押し付けてきます。

なので、サ責の業務を知らないで「なぜ業務中に机に座っているのか?(現場でサービス入れ)」的なことを平気で言うわけです。

こんな職場なので、2年あまりの間に70人ほどスタッフが入って60人ほどが辞めてしまうという離職率の高さ。

さすがに会社のほうも事態を重く見て対策に乗り出したのですが、その対策が、現場を仕切っていた介護責任者を左遷(実質上の解雇)にするというやり方で、なんと三月下旬に通達、四月上旬に異動という懲罰人事。

そしてなぜか2月から来ていた施設長を責める始末。
施設長は排他的なスタッフによく思われていなかったのですが、介護責任者の急な左遷についてはほとんど寝耳に水で、現場が荒れるから急な人事に異議を唱えたようですが本社には聞き入れてもらえず、むしろかばってたくらいなのに・・・・

で、介護責任者は翌日から来なくなり、本社から無視されて現場から理不尽に責められた施設長はばっくれるしで現場は大荒れして最後の一か月はしっちゃかめっちゃかでした。

しかも、こちらとしては三月上旬には四月末での退職を決めていたのですが、そんなことはお構いなしで左遷された介護責任者の業務をこちらに振ってこようとします。
理由は「サ責だから」ということですが、こちとらまだ2カ月ほどしかやってない上にろくすっぽ業務も教わっておらずサービスに投げ込まれていただけ。さらにひと月で退職を決めているのでそんな業務の引継ぎなどできるはずもありません。

それをなぜかやらせたがるのが鬱陶しい。

人手が足りないため、4月上旬は早番(7:00〜)から出て遅番の終わりまで、夜勤の終わり(〜19:30)までの長時間労働に入り、そのあとも残業をしていたのですが、ここで夜勤のあるスタッフがうちに電話をかけてきました。

23:00頃でまだ残業から帰宅中だったので、うちの奥さんが電話に出たところ「夜分すみません」もなしに不機嫌な声で俺が帰ったら電話くれと言ったそうです。
職場での待遇の悪さと連日の俺の残業三昧に業を煮やしていたところにこの深夜のぶしつけな電話でゆかがブチ切れ、俺もさすがに辟易。
単に電話のマナーが悪いということだけでも社会人としてどうかと思いますが、要は「仕事を回避しようとしてる悪いドワの家族だから」みたいな、それこそ中学生のような思考でしょう。

介護責任者の仕事に日々の業務の割り当て表を作るというものがあるのですが、この割り当て表の作り方も教わってないどころかその表のエクセルファイルの在処すら知らなかった状況で、「サ責だから」と作らせようとし、作ったら作ったで不出来に文句を言い、作らなかったら作らなかったで「サ責だから作れ」というので「できません」と本社の人間に投げました。
深夜の電話はこれについてですが、そもそも俺が作ってないところに電話されても。。。

また、別のスタッフはこれの不出来で仕事ができなかったと“俺個人”宛に損害を払えとかいう始末。
その手の業務ミスでいちいち個人が損害賠償しないのを知らないのか、知ってていやがらせのつもりで言ってるのか、それでも恐喝になりかねないことを知らないのか、だいたい俺がやってない業務に何を言ってるのかこれほどの無知蒙昧ぶりもないでしょう。


介護責任者がいないと「責任の所在」を押し付けられないということなんでしょう。
チームで動くのでそれ自体は現場のスタッフの気持ちもわかるのですが、肩書で業務が務まるわけでもなく、できないのをやらせて文句を言われるなら最初からやらないだけの話です。
こういう体質なので何十人も入ってほとんど辞めていくわけで、最終的には本社から助っ人が何人も来たのですが、その本社の人間がスタッフのこの幼稚で無知な体質に「辞めてほしくない人が辞めて、残ってほしくない人が残ってる・・・」と嘆く始末でした。


施設がみんなこうだというわけではないのでしょうが、もう施設はこりごり。

介護業界だけじゃないのかもしれませんが、こういうのが平然と仕事してるから介護職が底辺扱いされるんだろうなぁ。
あと左遷になった介護責任者のサービス残業もたいへんなもので、これも労基から指導が入るほど。
これは人手不足ということもあり、本人がすすんでやってた感がありますが、人手不足は自業自得で、サービス残業をやって現場を回しちゃうから問題を隠蔽してしまうし後任は続かないしつぶれるしでいいことなしです。
こういう残業体質も底辺だと言われるゆえんでしょう。

介護業界の悪いサンプルを集約したような職場でした。