曙橋
最近、お香を部屋で焚いています。
といっても、別に宗教とかではなく、アロマセラピーのインセンスです。
ロフトなんかでいくつかにおいを嗅いだのですが、結局、白檀(サンダルウッド)に
落ち着きました。つまり、「お線香」のにおいです。
亡くなった祖父の家に仏壇があるので、このにおいが家に染み付いていましたが、
今の自分の部屋が同じようなにおいがして、なんだか懐かしい瞬間があります。
子供のころ、仏壇の(お墓の)ご先祖さまは、このお線香の煙が「食事」だと
思ってました。たしか、祖母にそんなことを聞いて、曖昧な返事をもらったか、
そう教わったかだと記憶しています。
子供のころは「匂い」にはあまり無頓着で「食べる」ということにしか連想でき
なかったのだと思いますが、今は、「匂い」がそれ単体で持つ意味をなんとなく
知って、先祖の霊に対して落ち着いた気持ちで接する場を作るためのものであったと
感じられます。