キング・コング
- 出版社/メーカー: ビデオメーカー
- 発売日: 2005/04/23
- メディア: DVD
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1933年のオリジナル版のほう。
仕事関連で見たが、なんともすごい出来。
光源の強さや角度が違う画を合成するときのズレというか、あの不自然さをよく理解していて、それを極力埋めて、わからないように工夫している。
さらに、その工夫がカメラアングルなどの独特の雰囲気に結びついている。
そして、なんといってもコマ撮りのアニメーションのすばらしさ。
単に動くだけでなく、体を支えながら向きを変えたり、狭い場所で座位から反転するようにして後ろ向きに立ち上がったりといった細かな動作がよどみなく表現されている。
個人的には、戦いが終わった後、恐竜の口をパクパク手で動かしてたり、首長竜の首を持ち上げて振って死んだことを確認する動作がカワイイ*1。
エンパイアステートビルのてっぺんで複葉機に撃たれ、「なんで血ィでてるんやろ?」みたいな感じで胸の傷口を触るしぐさや、力尽きる前にヒロインのアンに手を伸ばし、ふたたび手放してからビルから落ちるように見えたのが切なかった。
*1:でも、当時の人にしてみれば、人間くさくてかえって不気味だったんだろうな