D&D3.5eキャンペーン【第10回】『九層地獄でパラディンと握手!』(1)
前回の『時を駆けるオカマ』(嘘)のログはここ。
『魔神神殿』の冒険を終えたPCたちはネヘオド寺院からの報せを受け取る。そこにはかの死に損ない老パラディン クリサンドラル卿が逝去されたとあった。PCたちは葬儀への参列のためクレイヴン・ワンのエレポスと共にネオヘド寺院へのテレポートを試みた。
しかし、その先にPCたちが見たのはネオヘド寺院の荘厳な姿ではなく、寺院があった場所に穿たれた大きくも無残なクレーターなのだった!
“マッシブ・ザ・”エクセリオン:ファイター/ハーフリング・アウトランダー/ビースト・マスター(ハーフリング):PL/Terk氏
“精霊になった☆わ☆た☆し☆*1”マリス:ドメインウィザード(力術)/スペルシーフ/スペルウォープスナイパー(人間):PL/羽生氏
“姉さんに引き続き治療”イレーネ:クレリック/レイディアント・サーヴァント・オヴ・ペイロア(人間):PL/yuka
“不可視か・・・何もかもが懐かしい”ロンタン:ローグ/レンジャー/ダンジョン・デルヴァー(人間):PL/わし
寺院の消失に巻き込まれなかった高位の術者たちにより、寺院は葬儀に参列していた要人とクリサンドラル卿の亡骸ごと九層地獄に転移させられたらしいことがわかる。
しかし、九層地獄の寺院の場所まで行く手立てがない。
そこに、クリサンドラル卿の旧友の魔術師「エミリコル」からファイアーメフィットの使いが突如現れ「九層地獄に行けるけどどうする?本気(マジ)で行く気があればうちにこねぇ?」というメッセージを残していく。
「これを断ればシナリオが終わってしまう!」と悟った「クリサンドラル卿の魂と寺院でまだ生きている人々の救済のためだ!」とセイギのココロを触発されたPCたちは、エミリコルのもとに向かうことを決意する。
急転直下の展開は以下!
「ところでエミリコルってダレ?」
「なんか昔クリサンドラル卿と一緒に冒険に出たことのある魔法使い。その後、別の魔法使いと魔法でタイマン張って以後行方不明とか」
「・・・・なんというDQN。じゃあオレらどこにいけばええねん?」
「タイマン張った現場が魔法嵐になっているので、まずはそこじゃね?」
「・・・・魔法嵐って?」
その場所までテレポで送ってくれると魔法使いの一人が言うのでとにかくいってみると、金属塊混じりの大嵐が岬の先端を覆っている場所に着く。
「金属界と繋がった嵐がどーたらこーたらで、金属の塊が尽きることなく嵐の中で吹き荒れてる」とか。マテコラ。
嵐の中を進むには反応セーブが必要とのことなので、とりあえず反応セーブはピカイチのロンタンが嵐に突入して偵察。
反応セーブ難易度20と言うので「楽勝、楽勝」で入り込むと、毎ラウンド難易度が上がる。
行けども行けども嵐は尽きず、仕方ないので引き換えすが、引き返す間も難易度が上がる。失敗するとd100ダメージとかいう大雑把なダメージ。殺す気か。
40点くらいダメージを受けてロンタン帰還。「ん〜、ちょっと無理(藁」。
知識判定*2してみると、どうやら嵐は300ヤードほどの厚さで球状に岬の先端を取り巻いているらしい。
仕方ないのでマリスの呪文で嵐の向こう側に転移し、なんとか嵐はやり過ごすことができる。
中に入ると嵐の音はするものの、金属塊は飛んでいない。
そこにナニヤラへんなクリーチャーがやってきて「バクシーン。呪文をくだサーイ」とかいう。
マジックスターブドとかいう魔法に飢えたクリーチャーで、魔法をくれればおとなしく向こうに行くと自称。
擬似呪文でよければ、ということでロンタンがどうせ使い道が微妙な「オーギュリィ*3」をあげようとすると、何やら意思セーブを要求され、失敗したら上位の擬似呪文の「ファインド・ザ・パス*4」を吸い取られる。しかも情報もくれずに「ありがとゴザイマシタ」とどこかに行ってしまう上に別のヤツが「バクシーン。ワタシにもくだサーイ」と寄ってくる始末。
仕方ないのですっかり無視して進むことにする。
この辺り一帯は、「次元が擦り切れている」などという不可思議な“自然現象(笑)”が起きているので歩くごとに次元のほころびにうっかり入り込むことがあるらしい。
さらに、次元をどーこーするような呪文は一定確率で失敗し、次元のほころびに落ちてしまう。次元のほころびに入り込んだ場合、すぐに入り込んだ入り口を見つけて戻ってこないと入り口が閉じてしまい、こっち側に戻ってこれなくなるとかなんとか。
とりあえず岬の先端を目指すということで事前にファインド・ザ・パスをかけていたロンタンはなんとか岬の先までの経路はわかる。
そこでそのまま進むと前方に魔獣の群れが行く手を阻むように横断している。
どうも右の異次元の出口から左の異次元の入り口に移動する魔獣の尽きない群れの壁のようで、幅も結構あってとても<軽業>なんかでひょいと越えられそうもない。
また、無理に突入すると踏まれてえらいことになりそうなので、呪文失敗して次元のほころびに落ちても入り口を発見する<視認>判定にらくらく成功しそうなロンタンが、自前のカーペット・オブ・フライング*5を起動。おおっと!呪文失敗!で次元のほころびに入り込んでエーテル界をひと泳ぎしてくるが戻ってカーペット起動。今度は成功。
ピストン輸送で魔獣の壁を越えると、岬の先端にナニヤラ足場のようなものがせり出しており、そこに立てられた杖のような棒と棒の先にはめられた水晶玉を発見。
調べてみると「混沌を讃えよ!」とかいう声が聞こえる。
「混沌さいこーー!」とか言うと、テレポートサークルが起動。あわてて全員でサークルに乗ると広い空間に転移する。
そこには魔術師風の男性がいるのでエミリコルであることを確認。
「良く来た若人たち!寺院の消失は魔術師ラヴィアスの企みによるものだ。ラヴィアスはクリサンドラルが何度もそのよこしまな計画を阻止したことを恨みに持っており、クリサンドルが死んでその魂がまだ肉体を離れない葬儀の瞬間を虎視眈々と狙っていたのだ!」
「このままでは、クリサンドラルの魂は永久に異次元にとらわれてしまい救われない。」
そこで、寺院が転移させられた地獄の第5層と第6層の間まで行く手段を提供するので、ここはひとつ地獄に行ってくれないか。
ほんでもって地獄に行くと秘術呪文が変質し、信仰呪文は術者レベルが落ちる(神格による)のでまぁがんばれと、いくらかのアイテムなどをくれる。
あと、「デーモンウィング」という異次元航行が可能だと思しき船を用意したのでそれに乗れと。「デーモンウィング」が寺院がとらわれている階層の入り口まで送ってくれるのでまァ乗ってけ。脱出も「デーモンウィング」に乗ってこられるし、その後は船は進呈するとのこと。いやっほー!ふとっぱらー!
いろいろと検討したところ、呪文への異次元の影響を打ち消す信仰呪文プレイナー・トレランス*6を使えば、呪文の変質は防げそうだとわかる。持っててよかった『呪文大辞典』。
船で3日かかるということなので、船旅の間に呪文の準備などを整えますか。。。。
「おっと、で、ほかに注意点とかあります?」
「ないよ(´ー`)」← !
で、「デーモンウィング」に乗船。
甲板ではなにやら透明なクリーチャーが働いているが、魔術師の持ち物だしどうせアンシーンサーバントとかだろう。。。。と思っていたら出航。
ほどなく異次元に入り込むと船から見える景色は荒涼とした荒野が広がるばかり。
そして甲板には透明なクリーチャーが姿を現す。。。。って、トロールとかスケルトンとかじゃん!なんじゃぁこらぁ〜?
PCはタラップから船尾楼に乗り込んだが、船尾楼は透明な壁に囲まれ、船体自体も同じく透明な壁で囲まれている様子。
船尾楼から出られないかと思ったら足元にはね戸があるので開けてみるとキャビンに続くと思しき梯子がある。
降りると岩屋のような小部屋とドアが1つ。ドアを調べて異常がないことを確認し、今日はここまでにして船尾楼で一泊する。
翌日、下の部屋のドアを開けてみると豪勢な客室があり「なんだ〜。狭いところでねちったよ。あははー」などと言いながらさらに奥のドアを開けると通路、、、、あれー?まぁ、3日間どうせヒマだし船内を探索するかー、と進むとナニヤラクリーチャーが座っている小部屋。
そこには伝声管の束があり、船の指揮かなにかをとっているようにも思える様相。
船の乗組員かなと思ってエクセリオンが声をかけると「侵入者ぁ!!!」とか騒ぎながら襲い掛かってくるので戦闘にてこれを排除。
「あれ〜〜??乗員に今回の航海の話しが通じてない???」
さらに進むと組み体操のピラミッドを組んだスケルトンが救命ボートを支えている部屋。
そしてさらに進むと地下の水場・水路のような場所に出る。どう考えても船の全長を越えているので、どうもこの船自体が次元を内蔵しているようだと推測し、あーだこーだ言ってるとどうも「ここはアビスです」とか。
「この船自体がアビスの1階層です。さらに乗船の時のタラップはもう使えず、あそこからは下船できません。つまり、出口を探してください」的な情報が・・・・
ちょっと!ちょっと!エミリコル!
おまえは旧友の魂を救いたいんとちゃうんかい?!
「混沌にして中立の高位魔術師なりの友情表現ですよ(´ー`)ノ」By DM
あほかー!こんな船いらんちゅーねん!!
せめてそういう仕掛けになってることくらい教えといてくれよ!
仕方ないのでめいめいの飛行手段を講じて水面を飛行して探索。。。。すると水中からなんか出てくる。
ワストリリス*7とでっかいウォーター・エレメンタル(なぜか悪属性)とヘズロウが2体。
ロンタンのピンクカーペット(カーペット・オブ・フライング)はエクセリオンとの2ケツなので、エクセリオンはブーツ・オブ・レヴィテーションを起動して飛び降り、ロンタンはリング・オブ・インビジヴィリティで透明化、だがその間にウォール・オブ・ファイアがパーティを分断するように立てられてあっちっち。
マリスがコーン・オブ・コールド*8でウォール・オブ・ファイアを消し、イレーネがマジック・サークル・アゲインスト・イーブル*9を詠唱し、とりあえずウォーター・エレメンタルの攻撃は阻止。
しかし、うかつに動けないロンタンは打つ手なし。
さらにヘズロウが無制限で使うアン・ホーリー・ブライト*10が厳しい。
エクセリオンも移動がままならず火力が出ないが、総崩れだけは防いだのでワストリリスは撤退し、ヘズロウも呪文を投げつつ逃走する。
追撃はせずに水路を先に進むことにし、用心しながら前進するが滝があるだけで終了。
戻って別の水路を調べることにするが、さっき逃げたヘズロウたちを警戒。
はたしてワストリリスとヘズロウたちと再戦するもののエクセリオンはマリスにもらったフライ*11をかけた犬に騎乗、ロンタンは透明になって散開し、エクセリオンが突撃でワストリリスを攻撃、マリスとの連携でこれを仕留め、ヘズロウに照準。
その辺りで奥の水路からヴロック2体の増援が現れ、アイテムからファイアー・ボールでマリスとイレーネを攻撃。
イレーネは呪文でヘズロウを行動不能にして、透明化したロンタンがこれに接近してトドメを刺す。
ヘズロウを片付けたエクセリオンが返す刀でヴロックを迎撃へ。なんだかんだで1体を片付け、残ったヴロックは逃走をはかるがマリスのマジック・ミサイル*12でこれを撃墜。
奥の通路を見張るロンタンに透明なナニモノかが攻撃。どうやら透明化していたらしいおサルさん状の生き物が姿を現す。
すぐに反撃に転じたPC一行の火力に撤退するおサルさんの一団だが、ロンタンの武器の特殊能力で移動力を半減された個体が逃げ遅れてドアを閉め損ね、PC一行が追撃してこれを始末。
おサルさんの本隊を追いかけて奥の部屋で追いすがるが、入り口をはさんだ攻防戦となる。
移動がままならないエクセリオンが位置取りに苦労するが、
“マリスが部屋の真ん中に放った、[力場]でできた「足払いして倒れたら殴るのがルール。機会攻撃もできるよ」な何か*13でばったばったと転倒させ、倒れたところをみんなでタコ殴りにするよ”作戦
でほどなく掃討。
さらに奥の部屋もあるがそれらを捜索していくらかのお宝をゲットするが、金貨のデザインが余りにも冒涜的すぎてPCの次元に持って帰っても使えないとかで骨折り損。
先ほどの滝の脇に出る経路や、行けども進めぬメイズ*14の通路を発見するが芳しい成果はなし。
来た道を戻ってもう1本あった水路の探索にかかる。
進むとゴリストロ*15が水路の待避所のようなところで鎖につながれて待っている。
で、こちらを発見するなり戦闘開始。
リーチが長くて透明を見破るというロンタンにとってはまったくやりにくい相手で、エクセリオンも犬にフライをかけてもらったりで前準備がたいへん。
マリスが呪文でゴリストロのアクションを制限し、ゴリストロはラウンドに1回しか殴れなくする。しかし、それでもかなりの命中値とダメージがある。
ロンタンが単騎で接敵する瞬間に 武器破壊 をされるが紆余曲折でなかったことになる(冷たい鉄製レイピアを狙ったがこれを壊されることの痛さもさることながら武器の補給ができないのが致命的。予備武器はないことはなかったが。。。)。
その代わりガチでぶん殴られてオーバーキルなダメージを受ける。しかし、こんなこともあろうかとイレーネが事前にかけていたフォーチュネイト・フェイト*16が発動して事なきを得る。
たまらずロンタンが接近戦を放棄し、リーチ外でショートボウを取り出すが急所攻撃を乗せないとダメージが通る見通しはなく、透明化が通じない以上、挟撃するしかないが挟撃する相方が居ない・・・・
その間にイレーネに肉薄するゴスロリは、イレーネが遮蔽に使っているミスラル製タワーシールドに武器破壊を試み、一撃では破壊されなかったもののベコベコになるタワシとアダマンで作らなかったことを後悔するイレーネ。
エクセリオンの突撃の準備が整うが、正直どうやっても3回は突撃しないと倒せそうにない。
なんとか足止めだけでもしたいところだが・・・・。
ともかくエクセリオンが1回目の突撃を慣行するが出目「2」でギリギリの命中。
どうもこの次ぎとか外しそうな予感が。。。。。
で、ダメージ計算すると130点余り。次の攻撃はそれはそれとして、とりあえず大規模ダメージルール(マッシブ)に則ってゴスロリの頑健セーブだが、これだけの力自慢に頑健セーブってなぁ。。。。
出目「1」
ここまでで今回のセッションは終了。続きは次回です。
しかし、マッシブすげぇな。ッパネーすね。
今日のヒトコト言わせて。
「拉致された古い友人の魂を助けに行く手段に、 敵対的な乗組員の居る船を用意したんだよ。 これが僕の友情。。。。。僕は同行しないけど」 「いや、その理屈はおかしい。」 ,. -──- 、 / /⌒ i'⌒iヽ、 / ,.-'ゝ__,.・・_ノ-、ヽ i ‐'''ナ''ー-- ● =''''''リ _,....:-‐‐‐-.、 l -‐i''''~ニ-‐,.... !....、ー`ナ `r'=、-、、:::::::ヽr_ !. t´ r''"´、_,::、::::} ノ` ,.i'・ ,!_`,!::::::::::::ヽ ゝゝ、,,ニ=====ニ/r'⌒; rー`ー' ,! リ::::::::::::ノ i`''''y--- (,iテ‐,'i~´ゝ''´  ̄ ̄ヽ` :::::::::::ノ | '、,............, i }'´ 、ー_',,...`::::ィ' ●、_!,ヽ-r⌒i-、ノ-''‐、 ゝ`ーt---''ヽ'''''''|`ーt-'つ ( `ーイ ゙i 丿 ;'-,' ,ノー''''{`' !゙ヽノ ,ヽ, `ー--' --'` ̄ `ー't,´`ヽ;;;、,,,,,,___,) ヽ'-゙'" (`ー':;;;;;;;;;;;;;;;ノ ``''''''``'''''´
*1:秘術呪文。そんな呪文もある。
*2:<知識:自然>とかwwwちょwww
*3:秘術呪文。これから行う行動の吉凶を知る
*4:秘術呪文。目的地までの最短の経路がわかる
*5:魔法の品。魔法の絨毯(ピンクファーのオカマカスタム)
*6:信仰呪文。次元界からの影響を無効化する上位の呪文。
*7:クリーチャー。デーモン。詳細不明。
*8:秘術呪文。[冷気]を円錐状に放射する範囲呪文
*9:信仰呪文。悪属性の招来クリーチャーは接近できないとか。
*10:秘術呪文。善属性のクリーチャーが特に痛い
*11:秘術呪文。ソラを飛ぶ
*12:秘術呪文。“闇を撃つ”魔法の矢
*13:秘術呪文。これを呼び出して範囲内の任意の場所に据える
*14:秘術呪文。魔法の迷路を作り出す
*15:クリーチャー。牛頭のでかい悪魔。牛頭(ごず)ってやつか。
*16:信仰呪文。HPが-10になったら「ヒール」が発動して大幅に傷を治す
*17:名前の字面からのゴリストロの愛称