世田谷

Dowa2012-07-24

蒸し暑い日が続きます。

1)「この家の前は昔は川だったのよ」
と仰る利用者さん。認知症で独居。

2)「ここにはもう長く住んでてね」
とお家のことなどを話してくれました。

3)「生まれは神奈川でね」
と小さい頃は神奈川に住んでいたとのこと。

4)「親戚が東京にいて、東京にもよく来たわ」
ご親戚の商売のつながりで就職したお話などを聞かせてくれます。

5)「それから静岡に引っ越してね。静岡にも長く居たわ」
どうやら戦時中のお話しのようです。断片的ですが静岡に住むようになった経緯なども聞かせてくれました。


「でね。この家の前は昔は川だったのよ」と「1)」に戻ります。

サービスのあいだ中2時間。「1)」〜「5)」をエンドレス。今話したことをすっかりお忘れになっているのにほとんど同じ言葉で繰り返すので、こちらもすっかり合いの手がうまくなりましたw




お話をうかがいながらも昼食をテーブルにお出しすると、「そうそう」と、仏壇に昼食のおかずの一部を供し、ちーんという「りん」の音が響きました。
手を合わせたその先には、遠い昔に亡くなったご家族の遺影。


今話したことは忘れても、ご家族のことは覚えているのです。