コミックを少し。

アクメツ 12 (少年チャンピオン・コミックス)

アクメツ 12 (少年チャンピオン・コミックス)

「悪徳政治家・経済人を公開処刑」という、まぁ、かなり残酷なテーマだが、
悪人をやっつけるという単純な爽快感(?)もあったり。


毎日のニュースで少しずつ流れてくるからマヒしてたり、
よくわからない政治の構造をわかりやす〜く解説していて、
主人公の「アクメツ」は、「だから殺す」というわけだが、
そこはそれで「でも、そんな単純なことじゃないじゃん」という
世の中の仕組みも、わかりやすい形で入っている。


内容的には「だってアクメツが言ってることは正しいじゃん」と
いう方向性なのだが、勧善懲悪を踏襲しつつも、じゃあ悪ってナニ?
というところを政治や経済をモチーフに描いているところは斬新。


組織やら社会やらへの「復讐」という面もあり、物語の構造は
蘇える金狼」なんかの雰囲気に思えるかもしれないが、
軽いノリでパシパシ進んでいくところも面白い。



そしてジャズ。

カラーじゃないところが惜しい〜〜〜
ぶっちゃけ、読んでもさっぱり(失礼!)音楽の感じは
伝わってこない。
伝わってこないが、聞けば書いてることがわかりそう、な気はする。


なので、とりあえず聞いてみたいかな、という狙ったんだか
狙ってないんだかわからん効果がある。


見開きに4枚のジャケットを並べて解説していくのだが、
カラーじゃないのが非常に惜しい。一部だけか、小さくてもいいので
巻頭に紹介している「4枚セット」のジャケ写を載せててくれれば、
もっとわかりやすかったのになぁ。


あと、入門、中級、上級・・・カテゴリ分けされているのだが、
タイトルに「指南」とある以上は、各カテゴリで1セットでよいので
「とにかくこのセット買ってこい。そして聞きながら以下の文章を読め」くらいの
強いオシがあってもいいのに。


とはいえ、いろいろと探してみる気にはなったし、書いてある内容も
面白いので文句を言いつつも良書。