最近の新聞記者ときたら!
ダイオキシン類似物質、たばこの煙に“たっぷり”
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20060727i205.htm
いまさらタバコに毒って言われてもなぁ、と思って読み流した昨日の記事。
はてなのほかの日記をふと見ていると、「タバコのダイオキシンは微量で、一箱吸っても基準値超えない」という記述にひっかかって、「たっぷり、って言っても基準値内なんだよねー」って読み違えてる人が居たので記事を読み返してみました。
すると、ははぁ、なんかこの記事の文章おかしいわ。
記事の半ばで、「1日20本吸ってもダイオキシンの摂取量は基準値を超えないとされる。」と結論めいて書いて、最後のパラグラフで、
国が定めたダイオキシンの耐容1日摂取量は、体重60キロの人で240ピコ・グラム(ピコは1兆分の1)だが、換算値ではたばこ1本の煙で、18・5〜51・2ナノ・グラム(ナノは10億分の1)と100〜200倍にのぼり、ダイオキシンと類似した毒性を持つ化学物質が大量に含まれることを示した。
前に、「基準値を超えない」と結論しているので、これじゃあ続けて読んだときに、「基準値は超えない」ことを前提に読み進めても無理はない。
最後のパラグラフは、最初パラグラフの「ダイオキシンに似た毒性を持つ化学物質」の話題に話を戻してるんよね。
構成の悪さに加えて、主語を明記していないからこんな素人臭い文章になるんじゃないかと。文字数制限があったのかもしれないが。
しかし、最近の新聞記事って、よくこれでデスクが通したと思えるほどひどく偏った内容だったり、まともに校正できてなかったりするものが目に付く。こんな文章の構成がおかしな記事を書いた記者も記者なら通したデスクもデスクだ。
Web記事だからかな?チェック機構がないとか甘いとか?
つか、Web記事でこれだと本誌なんか買う気にならないんだが・・・・