青葉台

Dowa2007-02-27

聴覚障害者のためのITインフラの一部に音声ブラウザがあるのは知っていましたが、仕事上で、実際にそれを使う現場にかかわった人の話が聞けて、その内容にちょっと驚きました。

今回聞いた話はWebブラウザだけでなく、OSの操作から音声でナビゲートするという仕組みでした。

なにしろ、逐一音声で読み上げるので、リストアップされているメニューなんかがたいへん。
そもそも、マウスを使えないのでカーソルを1つ1つのメニューや項目にあわせ、それが行いたい動作にかかわるものかを聞いて判断するのです。

たとえば、Webブラウザを起動してお気に入りから見たい(聞きたい?)サイトを選択しようとした場合、見えていれば、Winsowsの[スタート]からIEをクリックする、という動作を「見て」行うだけですが、これを聞くとなると、[スタート]にカーソルをあわせて聞き、一覧の上(下)から順番にカーソルを移動させて1つ1つの項目を読み上げさせて聞きます。まだIEくらいなら一番上のほうにあることが多いので楽ですが、[すべてのプログラム]から[Microsoft Word]を起動しようと思ったら、いったいいくつの項目を聞くことになるか・・・・

Webブラウザのメニューはもちろん、書いてあることも全部がその調子です。
しかも、「ファイル(F)」なんてのは、「ふぁいる かっこ えふ かっことじ」と読み上げられるとか。

聞くことには慣れているでしょうけど、それでも読み上げ項目に集中することを考えれば、ものすごい労力です。
障害者に対するさまざまなインターフェイスは研究されているようですが、何気なく使っているインターフェイスって、実はとてもありがたいものなのかもしれません。

ただし、携帯電話のちまちました入力ボタンとせせこましい画面は健常者でも使いにくいがなっ!