曇ったり晴れたり。午後からは品川で取材でした。今日はほぼそれで時間を消費。
アパートの内廊下のコンクリの壁にカマキリが一匹、2日ほど前から張り付いています。
腹がしぼみ、つやを失った体躯からすると産卵を終えたメスでしょう。
目は黒ずみ、触覚は萎びていますが前肢を精一杯に伸ばして、まさに自らの残り少ない命にしがみつくように、必死に壁に足を引っ掛けています。
世代を残す役目を終えて、まだなお生きたいよと。
地上で死に絶えていく虫たちを見捨てたかのように、蜘蛛は高みに巣を張るようになりました。
キンモクセイの芳香が漂う中、消えていく命もまた秋の訪れを告げているようです。