D&D3.5e 冒険シナリオシリーズ『夢でささやく者』 第5回

長かった本作もようやく最終回。

前回のログはここ

“ま、まるでヒーローじゃないか!”ナスティ:パラディン/スワッシュバックラー(ハーフエルフ):PL/id:Tirthika

“いろいろ封印間近。曰く『ダメな生物』”フェッター:スカウト/シーフアクロバット(ウィスパーノーム):PL/羽生氏

“だからオレに「その他」の呪文を期待するな”クリストファー:ウィザード/インカンタトリックス(人間):PL/id:GARGILL

“連打はない。一撃だっ!(スカッ)”チャオ:モンク/ミスタラクレリック(イルーミアン):PL/りゅうく氏

“ここなら殴られない”ポー:ウィザード(ハーフリング):PL/michi氏

“対岸で死んだ兄さんが泣いてる・・・「増槽*1」”マクツー:クレリックドワーフ):PL/わし

D&D3版用のシナリオだが、D&D3.5版にコンバートしたとき、一部のクリーチャーの脅威度が変わってた様子。
そのまま使ったようなのできつめのラストバトル。

明らかにDMの手落ちだが、意識してないと自分でもやり兼ねないなぁ。
そのほか、マップの欠点など細かいところがあったりで、既成シナリオを使う場合は「不完全である」というつもりで読み込まないとならんと自戒。


以下、公式シナリオのネタバレ。

男爵邸で一夜を明かした一行は、なにやら心術の影響下にある男爵にプロテクション・フロム・イビル*2をかけて手短に事情を聞く。その後、ものは試しでポーがかけたディスペル・マジック*3が効いて男爵は何者かの支配から解放される。

男爵の話によると、精神的な侵略を受けて町を“その者”の思うままに動かされていたらしい。
“その者”についての詳細は何もわからず、物理的な接触が必要な場合は向こうからやってくるので居場所もわからないとのこと。

ただ、ペイロア寺院を敵視していたことの裏がとれたので炎上しているペイロア寺院が怪しいことは濃厚となる。なにやらゲートが開いた、とか言うらしい。


「じゃあ、ペイロア寺院に行ってみるか」


すると、ペイロア寺院に火柱が立っているとDM。

PL「うんうん、わかった。まだ燃えてるんだね?」

DM「いや、ドーンと柱状の火が建っている」

PL「な、な、なんだってっ!?」


「火の柱」がほんとに立ってたらしい。
町を警戒している民兵を<威圧>で蹴散らしながらペイロア寺院に行ってみると、寺院の伽藍を突き抜けるようにして聖堂の中央あたりに火柱。


寺院の部屋にはヘルハウンドや武装した人間、ティーフリングが護衛にあたっている。
これらとの戦闘では打撃は受けるもののさしたる苦労もなく撃破し、捕虜から話しを聞くがボスの正体は良くわからない。
デビルを崇拝するカルトの信者のようだがペイロアの信徒の居場所もわからない。

<知識:次元界>の判定や捕虜の話から、火柱はデビルの居る次元へのゲートになっているらしく、閉じるにはコンセクトレイト*4の上、10HD相当の退散判定が必要ということがわかる。
クレリックの見せ場キタコレ。でもわしのクレリックの退散判定は特技のためにあるのと、そもそもコンセクトレイトなんぞ呪文スロットに入れてないので後回し。
この火柱をどうにかするより首謀者を倒したほうが早かろう、というが最終的な結論。


それで寺院のほかの部屋にあたると2階にカルト信者をまとめ役が居るという捕虜の証言。返す刀で2階を襲撃。
部屋に突入するとまた信徒のファイタークレリック(?)がとその護衛が居る。ボスではないのでちょっと肩透かしの感がありながら戦闘開始。
分が悪いと見た敵は、窓格子(?)にシャター*5を唱え、窓を破る。わしのマクツーが逃がすものかとダブルムーブ*6で窓に先回りすると、窓の下に1体の中型と2体の大型の人影。窓の下から大型の2体が瞬間移動で2階の部屋内部に転移。

部屋がぎゅうぎゅう詰めになる。

大型はさらに[恐怖]のオーラを発動し、ST判定に失敗したスカウトのフェッターが恐慌状態に陥って逃走体勢。

わしとしてはマス・エイド*7、《信仰の活力》で自分のHPと移動速度を増強、スピリチュアル・ウェポン*8で味方の打撃を補助しながら回復と近接戦闘のサポート(挟撃要員とか)を行うつもりだったが、表の中型の人影が放ったマインドブラスト*9で2階への味方もろともの攻撃を受けてピヨってしまう。


そのほか、信徒のリーダー、インカンタトリックスのクリストファーがST判定失敗でスタン。
中型の人型は次元界に音にも聞く「マインドフレイヤ*10」。


次にマインドブラストを撃たれるとパーティ全壊の危険が高いのでモンククレリックのチャオが窓から飛び降りてマインドフレイヤーに組み付く。

組み付き状態でマインドブラスト(擬似呪文能力)を使うには難易度の高い<精神集中>判定が必要なので、ガチ殴りに向かない術者であるマインドフレイヤーの弱点を突いたところではあるのだが、マインドフレイヤーは「摘出」という能力を持っており、頭部の触手に頭をつかまれると脳みそを引きずり出される諸刃の剣。素人*11にはオススメできない。


デビルらしき大型はナスティのHPを削り、ってことはシールドアザーで痛みを共有しているマクツーのHPも着実に削られるわけで、HP増強して何ぼのマクツーはの命は風前の灯火。
ポーは序盤でヘイスト*12を投げて、ワンドでマジック・ミサイル*13やメルフズ・アシッドアロー*14を飛ばすがイマイチダメージが出ない。


それでもなんとかデビルを1体倒した表のタコ頭を助けに瞬間移動したデビルを追ってナスティが窓の外に飛び出し、組み付き状態のタコ頭をチャオと二人で倒す。


朦朧状態のクリストファーから高レベルのマジック・ミサイルワンドを受け取った(?)ポーが、朦朧状態から醒めたカルト信者リーダーに魔法の矢を打ち込むが、倒しきれずにダークネス*15で目くらましされている間に逃げられる。


しかし、首謀者のマインドフレイヤーを倒したことでなんとか陰謀の阻止に成功。マクツーの残りHPは3点wwww


さすがにDMの手加減がちらほら見えたりしたものの、それでもよくまぁ勝てたものだと改めて和マンチの底力ベテランの手腕に感嘆しました。


次は7レベルにて『環状列石の謎』です。ウォープリーストまであと一歩。最後のステップ、7レベルクレリックを踏んで挑みます。

*1:前衛のナスティのダメージを半分肩代わりする呪文「シールド・アザー」を使用している

*2:信仰呪文。「悪」からの防御のほか心術の影響を一時的に遮断する

*3:秘術呪文。かかっている魔法を解く。要判定

*4:信仰呪文。その場所を浄化する。詠唱時間が2時間とか

*5:信仰呪文。[音波]で物体やクリーチャにダメージを与える

*6:手番をすべて「移動」にする行動

*7:信仰呪文。一時的に自分を含む複数の味方のHPを増やす

*8:信仰呪文。[力場]の武器を作り出して敵を攻撃させる

*9:サイキック攻撃。効果範囲内のクリーチャーはST判定に失敗すると朦朧状態

*10:通称タコ頭。脳みそ大好きの天才だ。大統領の頭だってすすってみせらぁ

*11:《組み付き強化》を持ってない人

*12:秘術呪文。複数の味方の攻撃回数を増やしたり、移動速度を上げたり

*13:秘術呪文。[力場]でできた魔法の矢を飛ばす。レベルが高いと本数が増える。別名マジック・ミッソー

*14:秘術呪文。メルフって魔術師が作った[酸]の魔法の矢を飛ばす呪文。遠隔接触なので“その手”の人には「微妙」とか言われる

*15:信仰呪文。暗闇を作り出す