D&D3.5eキャンペーン【第10回】『九層地獄でパラディンと握手!』(2)

うっ、チョロQ突撃兵のエクセリオンは居るが、前衛がいない!!*1


  急 募!!
 業 種:前衛
 業 務:前線でモンスターの攻撃を受けて立ってるだけのハードなお仕事です。
 資 格:ダメージソースがある方歓迎。
 勤務地:地獄
 P R:女性の多い職場です!(オカマ含む)

“また喰われた”エクセリオン:ファイター/ハーフリング・アウトランダー/ビースト・マスター(ハーフリング):PL/Terk氏
“呪文温存!”マリスドメインウィザード(力術)/スペルシーフ/スペルウォープスナイパー(人間):PL/羽生氏
“スマッシュ・ザ・一発呪文”イレーネクレリック/レイディアント・サーヴァント・オヴ・ペイロア(人間):PL/yuka
“金ダライと滑り台階段で「だめだこりゃ!」”ロンタン:ローグ/レンジャー/ダンジョン・デルヴァー(人間):PL/わし

チームは1つの生き物である。もっと言えば、一機の兵器といえるかも知れない。

火力はそのままダメージソース、装甲はACでありヒーラーの回復能力である。
機動力や走破性は各PCの能力と呪文でカバーされ、敵を発見するセンサー類はローグの能力や呪文が担当する。

チームは一丸となって、敵をいち早く発見し、戦闘体勢を整え、敵の攻撃を回避し、時には装甲や盾で受け止めて致命的な打撃を避ける。
そしてさまざまな武装や兵装を駆使した戦術によって敵の動きを制限したり自分が有利になる位置に誘導し、主武器でトドメを刺す。

こうしてチームを「兵器」にたとえるなら、今日のチームは、固定ダメージ値100点の突撃を誇る最大火力のエクセリオン、チームの機動力と敵を呪文で殲滅・かくらんするマリス、防御の補佐と回復を担当するイレーネ、罠を探り、敵の虚を突いて攻撃を補佐するロンタン、これは、まさに。。。


パブリク突撃艇

どう見ても戦死です。ほんとうにありがとうございました。

構造は、オレンジ色の機体の下に、主要武装かつ本機の最大の特徴であるビーム拡散用ミサイルを最大2発装備できるようになっている他、機首には機銃を、後部には大型のブースターを装備しており、ブースターは突入時及びミサイル発射後の退避時に高速を発揮できる推力を有していた。

本機に装備されたビーム拡散用ミサイルは、ビームを曲げたり拡散させたりして無力化することができる粒子が充填されているという設定であり、この粒子をばらまくことによってビーム撹乱幕を形成し、主に敵の要塞ビーム砲や敵艦などからのビーム攻撃を無力化するというものであるが、敵味方問わずにビーム兵器を無力化してしまうため、どちらも長距離ビーム射撃は封じられてしまう結果となる。
Wikipedia「地球連邦軍の艦船及びその他の兵器」「パブリク」の項目より

って、火力ですらねぇじゃねぇか。パブリク・・・・。


そんなチーム「パブリク」は、ちょー友達思いな魔法使いエミリコルの厚い善意によって提供された「デーモンウィング号」(実はアビスの1階層)の中をお茶目に探索続行。


ゴスロリ*2を倒した後、一泊休んだ一行は、その先の探索を続行。

ストラオスと書かれたバロールの姿が彫られたレリーフの壁にあるドアを捜索してみると中から共通語でナニヤラ会話が聞こえる。
「よし!強襲だ!」

さすがチーム「パブリク」。強気だ。


ドアを開けると同時にミサイル発射、、、じゃなくてエクセリオンの突撃。
中にはギス・ゼライ・ナイト、ギス・ゼライ・ギシュ*3と2体のアル・フィーンド*4が会議中だったがエクセリオンの一撃を受けてギス・ゼライ・ギシュがコンプリートデス。


ギス・ゼライ・ナイトは「交渉はここまで。じゃあ」とか言い残してドロン。


強襲効果は高く、たいした反撃もないままアル・フィーンド1体を残して制圧し、そいつを縛り上げて尋問。


首尾よくマップを吐かせ、この先に「デモゴルゴン*5」の神殿と、神殿を守る60体以上のエイの化け物*6、5体のチャズミーというでかい虫みたいな悪魔*7マリリス*8が居るらしいとの情報を得る。

パブリクでコンペイトー(ソロモン)攻略ができるかっ!


神殿にはポータルが2つ有り、1つはメイズがかかっていた通路の先の部屋に繋がっており、もう1つは「昆虫谷」とやらに繋がっているらしいとのこと。


そこで神殿を正面突破するのは避け、ポータルから神殿に侵入して「昆虫谷」行きポータルに飛び込む作戦でメイズの通路を目指す。つか「昆虫谷」が何かよくわからんが、この船の船長が居るらしいので船長とハナシをツケて見ようということで。


そこでメイズの通路に戻り、マリスのディメンジョン・ドア*9で通路の先に移動。

移動した先は透明な壁(ウォール・オブ・フォース?)で囲まれた部屋で、ババウに拷問を受けている3人の人間が悲鳴を上げている。

良くわからんが、善のパーティとしては救出のために拷問部屋に通じる通路に飛び込む。
すると隠し部屋から3体のババウが登場して戦闘開始。


パブリクとはいえ15レベルチームにババウごときがかなうはずもなく、エクセリオンのランスの先がババウの体液でちょっぴり溶けただけでこれを退け、拷問部屋に駆けつける一行。

そこには拷問役のババウが1体居るが、これも突入と同時に突撃したエクセリオンが始末してとらわれていた人を救出・・・おっと、一人がどうも魔法で変装しているような雰囲気(マリスが呪文で見破る)。


あーだこーだと言い逃れていたが、結局正体を暴かれてサキュバスが登場→討伐。


他の二人を救出し、ほかにも檻にとらわれていたトランペット・アルコン*10も救出し、傷も治してあげる。


トランペット・アルコンは、

  • 船長は「昆虫谷」の塔に居る。
  • 塔にはこの船の主甲板からアクセスできる。
  • 塔に行くためのルーン・プレートがどこかにある。でもどこにあるかは知らん。
  • あるアイテムを奪えば、この船の正式な所有者になれる。
  • 正式な所有者になれば、船の特殊能力が使えるようになる。

などとPCに吹聴*11して自分の次元にさっさと帰ってしまう。つかまってた人たちくらい連れてってくれてもいいじゃん(・、・)


仕方ないので「ルーン・プレート」とやらを探しに引き返す一行。どうもこれまでに踏破したところで見落としたかもしれないらしい。


救出した人たちを客室に待機させるために一度戻り、そこから通ってきた道をもう一度たどってみるが「ルーン・プレート」らしきものは見当たらない。

仕方ないので水路をドブさらいまでしてみるがやっぱり「プレート」が出てこない。


まだ踏破していない部屋がいくつかあるのでとりあえず開けてみることにする。
上から金ダライ(実は鉄板)と階段が滑り台になるドリフ罠でロンタンが笑いをとって何でも吸い込む四次元球体*12を発見。

制御するためのハンドル(取っ手)の使い方をマリスが発見するが、使い道が良くわからんうえにどうもプレートとは違う。


ひとまず球体を置いて、ハンドルのみを持って別の部屋に。


ドアを開けて入ってみると、金網の天井にキャンビオン*13とかいうハーフ・デーモンが待ち伏せ。あー、前に見た見た(『魔神神殿』でヴロックがやった手口)。
金網に電流が流れてるんでしょ?


DMによるとこっちが元祖とのこと。


透明は見破れないようなのでロンタンが忍び寄るが、結構な高さに居るのでちょっと厄介。
どうしようかと考えていたらイレーネが「じゃあ、デーモン・ダージュ*14唱えます」。呪文抵抗を抜いて頑健セーブを要求。

「まぁ、セーブ難易度18とか微妙だなー。かかったらラッキーってことで」
「出目1です」
「(コロっとサイコロ)6ラウンド朦朧化です」
「(一同)終了でいいすかね?」
「・・・・投了」

まぁ、6ラウンドあればやりたい放題だしねぇ。。。


天井に上ると部屋があるが、ここにもプレートらしきものはなし。


うーむ。神殿は行きたくないのでとりあえず拷問部屋の先にある「ガラスの部屋」とやらを目指すことに。
ここはバロール船長「ストラオス」のお気に入りの部屋らしいのだが、ここに何かあるかもしれん。

と、その前に拷問部屋にもう一度入ってババウの死体とかを漁ってみる。


DM「サキュバスがプレートを持っていまスタ」

一行「ええぇ〜(´д`)」


すると何かい?助けてやったトランペット・アルコンは隣でぶっ倒れてるサキュバスの死体をチラチラと見つつ「ルーン・プレートがあるらしいよー。ボクはどこにあるか知らないけどー」とか言ってたわけかorz


どうやらこれがあれば、テレポート呪文を発動するだけで自動的に船長の塔とやらに跳べるらしいことが判明。

ガラスの部屋とかいく必要ないけど・・・どうする?」
ちょっと見てくるか?*15


ガラスの部屋」とやらに入ると透明な壁で出来た複雑な構造の4階層の部屋。

DM「透明が見えない人は盲目状態と同じなので移動力半分で」

一行「ええぇ〜(´д`)Part2」


その4階層目に透明になったバロールが居るのをマリスだけが発見。
それぞれの階層は不規則な場所にあるガラスの階段で繋がっており、部屋の真ん中を横切るように8本の火の柱が立っていて、とりあえず明るいことは明るい。

めいめい視覚をどうにかして移動はするが、イレーネだけは透明化を見られず移動力半分。

バロールはエリツィン(実はエティン*16)を招来(実際は階段にクリーチャーが踏み込むと自動で現れる)し、エクセリオンのゆく手を阻もうとするが、エクセリオンはかまわず階段を駆け上ってバロール目指して突撃の準備。


エリツィンエクセリオンを殴りがてらに火の柱に触ると、部屋の中にビーヒア*17が出現。

火の柱が召還するためのアイテムか?柱の数だけ呼び出されるとやっかいなのだが・・・


ところが、呼び出されたビーヒアに、バロールがドミネイト・モンスター*18をかけて制御する。
呼び出されたクリーチャーはバロールの味方というわけではなさそう。


さりとてビーヒアが後続のマリス、イレーネ、ロンタンに迫る。
この時点で全員2階層に上がっている。

いつものように透明化しているロンタンを見られないビーヒアは、手近に見えているイレーネをつかんで締め付け。

マリスがイレーネにフリーダム・オブ・ムーブメント*19をかけ、イレーネは次のラウンドにビーヒアの後ろに脱出。

バロールは続けて8本頭のトカゲ「テッサたん」*20を1階層に召還。

テッサたんが2階層に上がるのを阻止するために、マリスがウォール・オブ・フォース*21を立てるが出入り口すべてを覆いきれず、テッサたんは遠回りで登ってこようとする。
その間にマリスは例の「[力場]でできた「足払いして倒れたら殴るのがルール。機会攻撃もできるよ」な何か」*22をストラオスの足元に設置し、ストラオスがこれで転倒。


「[力場]でできた「足払いして(ry」を避けて4階層から降りてきたストラオスと、それを追いかけて降りてきたエクセリオン


エクセリオンが行きがけの駄賃でビーヒアに突撃して多足トカゲを排除するが、ビーヒアとエリツィンの密集地帯を避けて部屋の中央に居たイレーネに、ストラオスの大人気ない全力攻撃。


ボーパル・ブレードのクリティカルが入った時点で、マリスが割り込みで「アンチマジックフィールドに入っちゃえ光線」を打ち込んでストラオスを魔法無効状態にし、首ちょんぱはまぬがれたもののイレーネはHPマイナスでスタン。
これでストラオスの魔力は封じたのだがこちらからの呪文も効かなくなってしまった諸刃の剣。


ロンタンはほぼ脅威ではなかったエリツィンを念のために全力攻撃で排除し、登ってこようとしているテッサたんの気を引くためにバッグ・オブ・トリックス*23を取り出してフォース・オブ・フィールドの高さまでブーツ・オブ・レヴィテート*24で浮上するがここで手数が足りなくなる。

その間に、エクセリオンはストラオスへの突撃を1回試みるがさすがにストラオスはそれでは倒せず、もう1撃を与えるために位置取りを四苦八苦。
その移動中に登ってきていたテッサたんについでの突撃をかけるがこれが・・・・


バロールは死に際に100フィート範囲に100点ダメージの爆発を起こすので、これを避けるためにマリスは気絶しているイレーネを連れて4階層に瞬間移動で退避。


バッグ・オブ・トリックスが間に合わないロンタンは、仕方ないのでバッグを捨ててカーペット・オブ・フライング*25を起動してマリス、イレーネに合流。

突撃の距離をとったエクセリオンだが、ストラオスに間合いを詰められて部屋の隅で捕まる。


突撃をくらって怒り狂ったテッサたんとストラオスの攻撃を受けてエクセリオンが死亡。
マリスにキュアポーションを飲ませてもらって意識を回復したイレーネがなんとか蘇生呪文をエクセリオンにかけようと画策するが。。。。。

「テッサたんの手番でエクセリオンの死体をむしゃむしゃ」
「ぎゃあああす!」

ミサイルを打ち切ったパブリクには撤退あるのみ。。。。

マリスは迫るストラオスを目前にして、残りのメンバーを連れてテレポートを発動し、最初の客室まで逃げたところで今日のセッションは終了でした。


敵を止められんので突撃兵のプルバックぜんまいが巻けないし、ロンタンのような中衛的なキャラの手数が足りない(T_T

せめてもう1手早ければ、テッサたんの登攀をもう1ラウンド遅らせることができたかもしれんが・・・・


チーム「パブリク」としては、ミサイル打ち切っての帰還なので任務完了じゃないですかー、といいたいところだが、ガイギャックス先生ならこうおっしゃるでしょうな。


「その理屈で言うならD&D的にはミサイルが本体(藁

追記
2/10:Tirthika氏の校正を反映
・クリーチャー名等の間違いを修正

*1:ruwind氏、りゅうく氏が不参加になってしまったため

*2:正しくはゴリストロ。牛頭のでかいクリーチャー

*3:クリーチャー

*4:クリーチャー。

*5:半神の「変な人」

*6:イシトサチトルという種族のクリーチャー。クレリック・クラス持ちが5体、ガーディアン・クレリックという高レベル・クレリックが2体、上位種族であるヴァンピリック・イシトサチトルのクレリックが1体居た。

*7:クレリック・クラス持ち1体とノーマルが4体

*8:クリーチャー。デーモン姉御

*9:秘術呪文。短距離瞬間移動

*10:クリーチャー。天使みたいなもん?善のクリーチャー

*11:「トランペット」だけに(ププププッ

*12:アーティファクト。「ザ・スフィアー・オヴ・アニヒレーション」DMG掲載

*13:クリーチャー。デーモンの父とプレインタッチトの母とのハーフ・デーモン

*14:信仰呪文。対象に継続ダメージと朦朧化状態をもたらす

*15:類語:「(台風の日に)川/海/屋根の様子を見てくる」

*16:クリーチャー。頭が2つあるでかい人。おしゃべり。

*17:クリーチャー。多足のトカゲ怪獣。でかい。

*18:秘術呪文。クリーチャーを支配下において制御する

*19:秘術呪文。魔法やつかみ攻撃によって移動を阻害されなくなる。

*20:クリーチャー。テッサルヒュドラ

*21:秘術呪文。[力場]の壁を作る

*22:秘術呪文。これを呼び出して範囲内の任意の場所に据える

*23:魔法の品。袋から動物を取り出して操る。これでテッサたんの気を引くつもりだった

*24:魔法の品。上下に浮き上がれる魔法のブーツ。横には移動できない

*25:魔法の品。ソラ飛ぶじゅうたん