D&D3.5e冒険シナリオ『現れた地下都市』【第3回】

頻発する地震や昨今の不穏な出来事の原因が地底にあると睨んだ賢者の依頼を受けたPCたちが、廃墟と化した地下都市チール・レクシャーに巣食う“目玉大帝ビホルダー*1”を撃退し、とらわれていた人々を解放した。しかし、その犠牲は大きく、2名PCの尊い生命が失われたのだった!

という前回の展開はこちら

“HPがあと1桁、とかの戦いは続く!”バスター・ド・ヘラティック:マーシャル/チャンピオン・コアロン/パラディン/スワッシュバックラー(ハーフエルフ):PL/id:Tirthika

“味方の呪文くらい避けろよー”ヴァルザーク→【ウォーメイジ】:ウォーロック/ウォーメイジ/エルドリッチ シアージ(人間):id:GARGIL

“前線射撃の器用貧乏”スコルラエル → ラスダル:ローグ/レンジャー/ファイター(ウィスパーノーム):PL/yuka氏

“許せ!見殺しではない。戦略なのだ!”ハルザウルド・ベガウスクレリック/ウォー・プリースト(ドワーフ):PL/わし

遅参が折込み済みの二人を待たず、、ハルの3名で開始(しばらく後に秘術呪文使いの中の人のmichi氏は参加できなくなったと連絡があり不参加)。
水中戦を想定はしているが、手数が揃うまで、まずは奴隷たちが捕まっていたホールの螺旋階段を捜索してみることにする。

やべ、ネタバレあるのに隠すの忘れてた。。。


螺旋階段を降りると先にドアがある。石造りのドアということでディテクト系の魔法や能力は通らない可能性がある。スコルラエルが調べてみるとなにやらギシギシしているとのこと。

「向こう側が水でいっぱいなんじゃね?」

とスコルラエルが言うので、ハルがストーン・シェイプ*2でドアの上方にこぶし大の穴を形成してみると、案の定向こう側から水が噴出してくるので螺旋階段の上に避難して流水が収まるのをしばし待つ。

やがて、ホールの床下10fほどまで水面が上昇して落ち着く。どうも水面の高さからして外の池とこちらが繋がっている様子。


ここらでバスターが参加したのでいよいよ水中探索へ。
スコルラエルはアイテムで呼吸不要になっているので、ハルのウォーター・ブリージング*3で残りのメンバーとバスターの乗騎のマーサに水中呼吸できるようにする。

フリーダム・オブ・ムーブメント*4を3発入れてきていて、自分とバスター、マーサにかけようとするが、「ローグにかけたほうがよくね?」とか言われたので自分にかける分をスコルラエルにかける。

しまった。てっきりあとは水中で殴るだけだと思ってきていたのでいろいろとたいへんなことになった。

表の池から入るか、螺旋階段から入るかだが、どちらが良いかの決め手はあまりないので、「なんとなく、石造物であるところが落ち着く」というハルの主張で螺旋階段から入水。

ドアに開けた穴から覗くと通路になっている。鍵をあけて進むと大きなホールに出て、中央にある大きな彫像の影になにやらでかいクリーチャーが隠れている。
<知識>判定の結果によるとでかいイカのクラーケンと判明。


イカにも水中戦というイイカンジになってきたじゃなイカ


最初のラウンドにイカイカガワシイ鳴き声(?)をあげる。「仲間呼んだのか?」と思うがとりあえず眼前の1杯をやっつけないとイカんので戦闘続行。

フリーダム〜がないハルとヴァルザークは移動力半分のため、通路から出るのも一苦労。

飛び出していったバスターとスコルラエルは、フリーダム〜のおかげで捉まれるのは逃れておりダメージも出ているが、手数のあるゲソでフルボッコにされて早くもピンチ。結構な苦戦。

ヴァルザークは効果線を確保するために幻影を通路に残してイカゲソ範囲外のホールの上方にディメンジョン・ドア*5で移動する、、、が、これが命取り。

増援に現れた3匹のでかい魚*6のうちの1匹がヴァルザークに攻撃してパクっとくわえる。

スコルラエルはイカゲソに打ちのめされてクローズ・ウーンズ*7でかろうじて虫の息を保っている状態。

バスターは頼みの綱のマーサが大ダメージを受けたため早々におうちに返しており*8、レイオンハンズ*9を持っているもののHPの半分以上が持っていかれた状態。


そしてヴァルザークは魚の肴になりかかっており、今のところ動作要素の呪文が使えないため「打つ手なし」とのこと。

ハルの移動力は水中で半減しているため、ダブルムーブでもたったの4マス(20フィート)しか動けず、どこにも急行できない。


いろいろオワタ。


とりあえずクラーケンにスピリチュアル・ウェポン*10を投げ、ヴァルザークの「あと2ラウンドくらいはもつ」との言葉を信じることにして、逃げ帰ってくるスコルラエルを治療することに。


スコルラエルは<軽業>移動でなんとかイカゲソと魚の攻撃をかわして戻ってくるが、その間にヴァルザークは魚にごっくんされてしまう。


スコルラエルにヒール*11をぶち込むんだハルに魚が向かってくるので、組み付き判定にボーナスを得るためにストーン・ボディ*12をかけて対策。
自動撲殺モードのスピリチュアル・ウェポンがクラーケンにいいダメージを与え、バスターがさらに追撃してクラーケンはたまらずにスミを吐いて撤退。

次のラウンドに、果たして魚はハルをくわえにくるが対抗組み付き判定には失敗してくわえあげられる。

これは困った。次のラウンドでごっくんされたら打つ手なし。

クラーケンが去ったとはいえ、まだ予断は許さない状況なのでここでウォー・プリーストが倒れるわけにはいかんなぁ・・・・

「[恐怖]のオーラ*13を発します」
「セーブに失敗。フィアー*14の効果だっけ?」
「うん」
「(腹にヴァルザークを入れたまま)魚逃げます」*15

かくしてヴァルザークは魚のエサになってしまいました・・・・(´・ω・`)


そうですよ?
4レベルスロットからモラディン布教呪文「リサイテイション*16」をハズさずにフリーダム・オブ・ムーブメントを3発しか入れず、自分にかけなかったので移動力が半分になってましたよ?
だからヴァルザークがごっくんされる前に『[恐怖]のオーラ』が届く範囲まで魚に近づけませんでしたよ?
池から行けば先に3匹の魚だけを相手すればよかったので、イカと魚の盛り合わせになることもなかったのに螺旋階段のほうから突入するのを勧めましたよ?

ハイハイ、わたしが全部悪いんですよ。ぜぇーんぶわたしのせいですよ(゚⊿゚)ケッ


もう1匹の魚も逃がしたが、3匹目はバスターがなんとか討伐。
クラーケンと魚はシナリオの外に続く地下水脈の奥に逃げてしまったので、あとは神殿直下の水没したダンジョンを残すのみ。


ともあれ一泊してから、ホールの彫像(蜘蛛をかたどった石像)を調べて罠を発見したりしてからお宝を回収し、池のほうから巨大な蜘蛛のようなクリーチャーが居た部屋に突入。
待っていたのはリトリーヴァ*17

なんにしても入り口が狭いのでバスターはマーサから降りて部屋に突入し、マーサは単騎でリトリーヴァーの側面に回りこむ。
スコルラエルもリトリーヴァーの背面に回りこみ、ハルが入り口付近を抑えてその後ろに二人目の【ウォーメイジ】が陣取る配置。


ダメージは食らったもののそれほど難なくこれを排除。


ザリガニ人チュール*18は「まぁ、相手にならんだろ」と省略し、チール・レクシャーの探索はひとまず終了。


お待たせしていたデズモドゥのヴィディ君に連れられて、ようやくデズモドゥの村に向かうことになる。
遭遇判定をこなしてあっさりと村に着いた一行は、意外ににぎわっている村の様子を見ることになる。
ヴィディ君の紹介もあって歓迎ムードの村で、冒険者パーティらしき一行を見かけるが向こうはこちらを避けるようにしていってしまう。

ともかく、ヴィディ君のはからいで、神殿にいるデズモドゥの長老バーンダーに会って今回の調査の目的を告げて心当たりを聞いてみることに。

善成分が高いことを買われて長老の信頼を得た一行は、村の地下深くにあるセントラルドグマ溶岩流の向きを変えているホールに案内され、太古にデズモドゥが編み出し、敵対していたドラウの街チール・レクシャーを溶岩に飲み込ませて滅ぼした強大な力の一端を目にすることになる。

そして長老は、「おそらく地上で起きている地震はこの溶岩流が関係しているのでしょう」とのたまう。
しかし、この溶岩流の先にはサラマンダーたちが住んでおり、デズモドゥとサラマンダーはこの溶岩流の流れのおかげで太古から秘密の同盟を結び、交易などを行う緊密な関係にあるのだという。

この村の地下で溶岩の流れを変えてしまうことは可能かもしれないが、そうするとサラマンダーは困るか怒るのであまりよろしくない、と告げる。

こうなったらサラマンダーの住処に直接乗り込み、話をつけてくるしかあるまい。ということで、神殿を地下の空き部を貸してもらって一度休息をとってからサラマンダーの住処を目指すことにする。

だが、その夜、部屋の上、つまり神殿の内部で何やら尋常でない物音が!(<聞き耳>判定)
いちはやく駆けつけたバスターが、長老バーンダーに襲い掛かろうとする昼間の冒険者の一団と遭遇する。

襲撃者のうちひとりはバスターの姿をまねており(おそらくアイテムか呪文か擬似呪文能力で)、同士討ち狙いかPC一行の犯行に見せかける企てか。


ともあれバスターはバーンダーと襲撃者の間に割り込み、「そうはさせるか!」とカコイイところ・・・・・だがフルボッコにされた挙句、バーンダーは襲撃者の呪文で次元のかなたにすっ飛ばされてしまう(バスターは<呪文学>判定できないので、「ヤツらが呪文らしきものを唱えたら長老が消えた」としかわからんかったが)。


で、あとのメンバーが現場に到着すると、ひっくり返って白目を剥いている(HPマイナスで瀕死状態)バスターが居るばかりでバーンダーの姿はない。


スコルラエルが<視認>判定でバスターに化けた冒険者が偽者であることを見抜き、本物のバスターの様子から周囲に居る冒険者が襲撃者であることがわかるので戦闘続行。


だがしかし、リング・オブ・インビジビリティ*19で姿を消したところを見られたスコルラエルはフェアリ・ファイアグリッター・ダスト*20で立ち位置がバレ、ハーム*21でHPを1にされたところにDMの本気殴りの攻撃でオーバーキル。

ハルは立ちすくみ状態のためクローズ・ウーンズが飛ばせず、次のラウンドにリヴィヴィファイ*22をかけるしか蘇生の手段はない。


かくして主砲【ウォーメイジ】が到着し、バスターを巻き込まないように四苦八苦しながらもチェーン化した呪文などで襲撃者を攻撃する。


そしてハルの手番だが、リヴィヴィファイとクローズ・ウーンズでスコルラエルを蘇生させても、最前線で再起動したそのラウンドには結局オーバーキルのダメージを受けることは必至。

しかして戦牧師の下した判断は「よろしい。弔い合戦だ」。


ホーリィ・スマイト*23で敵後衛にいる術者を巻き込んで攻撃し、術者を盲目状態にせしめる。そしてスコルラエル死亡確定。

ハルはそのまま前進して【ウォーメイジ】の壁となるべく戸口に立ちふさがる。

【ウォーメイジ】はさらに呪文にて攻撃。バスターが与えていたダメージもあって*24敵前衛と敵術者を撃破。

残る敵は1体となり、ハルは開いた戸口からバスターに駆け寄ってヒール。。。。ではなく敵を追撃。ヒャッハー!


こうして最後の襲撃者もハルのスパクトシールドと【ウォーメイジ】の呪文の前に倒れる。


バスターを起こしているとバーンダーの弟子(付き人?)がやってきて、この惨状をみて仰天するが、バスターの<交渉>判定による説明によって襲撃者の件は納得。

バーンダーの行方についてはハルのデヴィネーション*25でバーンダーの飛ばされた次元や場所を特定し、プレイン・シフト*26で行って連れ帰ってきて事なきを得る。

襲撃者がバーンダーを狙い、PCの犯行に見せかけようとしていたのはバスターと襲撃者の会話でなんとなくわかったが、なぜそうしようとしたかは不明。

ここに居てもラチがあかんので、ともかくPCたちはサラマンダーの住処に向かうことにする。

翌日、たまたま全滅した他のパーティで生き残ってこの村を訪れていたラスダルを仲間に加え、一行はサラマンダーの住処へ向けて出発。

あれだな。多分、今回の依頼をした賢者はいくつかの冒険者パーティにこの話をしてたんだ。で、いろんなパーティが全滅したり半壊したりしていると。。。。


で、恒例のランダムエンカウントを振る。
夜もエンカウントがある。


最初の遭遇は、なにやら人型生物が4体。近づいてきてそれぞれから意思セーブを要求する何かが飛んでくる。失敗したら朦朧状態だが、【ウォーメイジ】とハルはすべてのセーブを通し、【ウォーメイジ】の呪文一閃でこれらを蹴散らす。

「マインドフレイヤ*27でした」

あぶねーよ。全員が朦朧化していたら全滅とか。


そして進む。進むとランダムエンカウントがある。


120f向こうから大型の二本足のクリーチャーが5体。弓撃ってきたりするので、「ああ、デズモドゥだ」。

バスターがマーサに乗って突撃。【ウォーメイジ】がライトニング・ボルト*28で遠隔からダメージを与え、ハルはサイレンスをバスターの持ち物にかけてデズモドゥの擬似視覚等の能力を無効化。

ここぞとばかりにラスダルは透明化して急所攻撃を乗せて弓を撃ち、バスター/マーサも殴られつつも快調に攻撃。

【ウォーメイジ】の呪文、バスターの攻撃で順調に敵の数を減らし、スピリチュアル・ウェポンを投げつつ近づいたハルが最後の1体に突撃をかけて終了。。。。あれ?足払いでこかされたよ?(´・ω・`)

ともかくほぼ順調に終了。まぁ、ランダムエンカウントだしね。
お宝表を振ったりしてお宝を決定し、サラマンダーの住処に到着、というところで今日はここまで。


なんだかんだでまたも死者2名という惨劇を繰り返しつつ、次回は最終回予定です。


トリーヴァーのお宝でリング・オブ・フリーダム・オブ・ムーブメントが出たみたいなので、誰が持つにせよフリーダム〜が1発少なくて済みますよ(´ー`)


そういや、今回戦闘中にはヒールとクローズ・ウーンズしか使わなかったや。
もうそれだけでいいかな?(´・ω・`)イイヨネー

*1:クリーチャー。浮く目玉。光線とか光線とか噛みつきとか。

*2:領域呪文[地]。ちょっとした量の岩石の形を自在に変形できる。

*3:信仰呪文。水中で呼吸ができる。

*4:信仰呪文。魔法による移動阻害、組み付き、水中での移動などのペナルティを無効化する。

*5:秘術呪文。短距離瞬間移動

*6:<知識>判定できなかった。。。

*7:信仰呪文。ささっとちょっとだけ回復。

*8:マーサは特別な乗騎。シンクロン原理を応用して別の次元から呼び出している。「ブライ・シンクロンマキシマム!」

*9:特殊能力。パラディンの奇跡で傷を一定量回復できる。

*10:信仰呪文。[力場]の武器で自動撲殺。別名「ファンネル」

*11:信仰呪文。HPを大幅に回復し、ほぼすべての状態異常も回復する。

*12:領域呪文[地]。自身を石のようにして生理機能を停止。筋力にボーナスなど

*13:特殊能力。ウォー・プリーストの特殊能力。意思セーブなので動物系には良く効くなぁ。。。

*14:秘術呪文。術者を怖がって手に持っているものを落として逃げようとする。組み付きの場合は組み付いている相手を放す(解除しようとする)と解釈した。

*15:一応、組み付き解除に同意せずにしがみつこうとしたんだけどね。うん。

*16:信仰呪文。ACとかいろいろにボーナス。術者と同じ神格の信仰だとたくさんボーナスがつく

*17:クリーチャー。悪魔的な人工物の何か。目から怪光線とか打つ

*18:クリーチャー。ザリガニぽい人ぽい何か。

*19:魔法の品。透明になることができる魔法の指輪。いとしいしと。

*20:魔法の品。透明になっている人の輪郭をぼやっーとした光で示し、目潰し効果もある粉。この粉を撒く。

*21:信仰呪文。接触したクリーチャのHPを大幅に減らすが最低1点は残る。こういう前線で使われると「お前はもう死んでいる」

*22:信仰呪文。1ラウンド以内に死んだ人を生き返らせる。HP1点の状態でな。

*23:信仰呪文。範囲攻撃。[火]と[信仰]のダメージと盲目状態を与える

*24:もちろん一方的にやられたわけではないので

*25:信仰呪文。神様におうかがいをたてたり質問したりする。モラディンはなんでも知っている。

*26:信仰呪文。別の次元に移動する。どこから来たのかご苦労さんね。

*27:クリーチャー。通称「タコ頭」。脳みそすするの大好き

*28:秘術呪文。電撃だっちゃ!