D&D4e『ハルークの墓所』

『最終戦争の影』キャンペーンのキャラクターを成長させての単発シナリオ。
後日談として3→7レベルでプレイ。

DMは鯛足烏賊氏。

ディートリヒ(カラシュター):ウォーデン/PL:羽生氏
パーシバル(チェンジリング):ウィザード/PL:id:CaptainTerk
エムロジール(ハーフオーク):バーバリアン/PL:樹木氏
ミルドリス(ドラゴンボーン):ソーサラー/PL:yuka氏
ダトゥビ(ドワーフ):アーティフィサー/PL:わし

シャーンに凱旋してその業界では少し名が売れたPCたちのもとに、2通の手紙が届けられる。
1つはキングス・シタデル(諜報機関)のディオールから。そしてもう1つは我等がレディーEから。


いずれも仕事の依頼をしたいという内容だが、詳細はそれぞれ微妙にずれた時間の別々の場所に来るように指示が書かれている。


二手に分かれない限り片方にしか行けない可能性が高いので、シャーンで良いコネを増やしたいパーシバルとダトゥビが押し切る形でキングス・シタデルの方に出向く一行。


依頼内容を聞いてみるとダーグーンの次期王候補の暗殺という剣呑なお話し。
しまった。レディEのほうに行けばよかったか・・・


シャーンのあるブレランドのご近所さんダーグーンはゴブリン族の王国なのだが、ここを統治していたハルーク王が危篤らしい。
もう長くないとのことで次期王の候補者の名前がとり立たされているが、その中にもともとダーグーンの者ではない3名の候補者が居る。このよそ者3名がもし王になると、これまでハルーク王とダーグーン国内のその一派とうまくやってきた近隣諸国(つかブレランド)としてはあまりうまくない。

そこでこの次期王3名を「消しちゃって」というのが依頼。

次期王になるための力の証明として、3名ともハルーク王の持つ「あるアーティファクト」を欲している。
そのアーティファクトはハルーク王と共に埋葬される(副葬品)ので、3名がハルーク王の埋葬された墓に盗掘に来る可能性が高い。

そこで盗掘に来たその3名を「消しちゃう」のがミッション。


「偽造身分証と旅券と旅費は用意した。君たちの検討を祈る」


で、時計を見てみると意外に時間があるのでレディEに一言断りを入れてから出かけようぜ、ということでレディEの待つ「金床亭」へ。


背中のドラゴン・マークをこれ見よがしに見せ付けるような大胆な衣装のレディEが、到着するなり依頼内容を切り出す。


「あー、いやー、今ちょっと別件入ったのでお断りにきたんだけど・・・・」

「あなた達にはダーグーンに行ってもらい、ハルーク王の副葬品であるアーティファクトの奪還をお願いします」

「もしもーし?」

「そのアーティファクトはクリスタル製のウォーフォージドの腕です。ハルーク王とはほとんど話しがついていて、我々カニス族に必要なアーティファクトなのですが、次期王が王座についてしまうと交渉はまたやり直し。そしてその交渉がうまく行くかはわからないのです」


「・・・聞いちゃいねぇ」


「詳細は、ルカーン・ドラール*1の情報屋フェイリン*2に聞いてください」


「また、あのおっさんかよ!」


「あなた達の身分証と旅券と旅費はここに。あなたたちの健闘を祈ります」


「・・・・(´д`)」


ともあれ一行は再びルカーン・ドラール行きの精霊動力ガレオン船に乗船することに。

ガレオン船の船長は前回の旅で“泳ぐスケルトン”の襲撃を撃退した一行のことを覚えていてくれており良くしてくれるのだが、寄港地でダーグーン王ハルークの崩御の知らせを聞いた商人たちが、国内の混乱を恐れて次々と下船してしまう。




今回は海上の襲撃もなくルカーン・ドラールについたと思われたが、下船時の埠頭でまさかの襲撃。
足場の悪い桟橋に降りた一行の上陸を阻むようにバグベアたちの一団が問答無用の襲撃をかけてくる第1遭遇。

陸揚げされた船荷に隠れて撃ってくる雑魚のボウガンをかいくぐり、ディートリヒとエムジロールが立ちはだかる2体のバグベアとその後ろに立つローブの男に肉薄。

前に出た遠隔撃破のミルドリスに火力が向きかけるが、ディートリヒがバグベアをひきつけ、パーシバルが船荷に隠れたゴブリンの射手を端から片付けていく。

反撃するローブの男の顔とパワーからアンデール*3の諜報部の者とわかるが、形勢の不利を見たローブの男は盤外に脱出して逃走してしまう。


「これなんてスパイ大作戦?」


バグベアは粘りを見せるもののあえなく撃沈・降参。

ローブの男については情報は得られないが、ダーグーン王の崩御をめぐる混乱はすでにエベロン中に広がっていることを認識。


一行はその足で「げんこつ亭」のフェイリンを尋ね、まただました相手の襲撃にビクついているフェイリンの部屋に踏み込んでダーグーン王崩御以降の最新情報とすでに埋葬されたハルーク王の墓所の場所を聞きだし、夜を待ってさっそく墓所に。

墓所に近づくと入り口ではまさに墓への入り口を掘り開けようとしている連中を発見。
「消しちゃえ」リストの1人、ホブゴブリンのダーヴン将軍と思われる人物とその手勢。


交渉の余地もないので盗掘者たちを強襲する第2遭遇。


敵は2人の墓守と彼らを抱き込んだダーヴン将軍だけかと思われたが、左右の森に2名ずつの射手を隠していた。

エムジロールが将軍に突撃するが高いACと森の射手の集中砲火で一方的にダメージを被る。

エムジロールとディートリヒ、将軍と墓守が混戦に。墓守と左翼の射手を包んでパーシバルのスティンキング・クラウドがダメージを蓄積。

じりじりと押し込むが、将軍が最後っぺの範囲攻撃で中衛後衛を巻き込んでダメージと盲目状態。
スラーズ・ギャンビットで攻撃範囲外に逃げつつ将軍に反撃するミルドリスだったが、将軍はそのまま盤外への逃亡。またかー!!

残りの戦力は半壊させて投降してきたので遭遇終了。一日毎パワーを含めて結構なリソースを使ったのにターゲットに逃げられたのは痛いところ。


小休憩のあと墓所のトビラを開く技能チャレンジ第3遭遇。
ヒントの文章を頼りにトビラに描かれたレリーフを押したり叩いたりして墓所のトビラを開く。

中に入ると通路の先が玄室になっており、左右には副葬品の財宝が山と積み上げられ、中央の床に描かれたルーンの上に据えられた玉座に豪奢な死装束をまとったハルーク王の遺体が座っている。


左右の財宝とルーンを手分けして調べ、エムジロールだけが入り口付近で見張りをしているとダーヴン将軍が、ターゲットその2「メッカ元酋長(バグベア)」、その3「プレイ・ドア司祭(ゴブリン)」を引き連れてリベンジにやってくる。


飛んで火に入る夏の虫!!


とばかりに第4遭遇。
手勢もうざいが、メッカ酋長に“乗った”プレイ・ドアのいやらしい呪文で遠隔攻撃が制限され重傷者も続出。

しかし、ダトゥビのサンダリング・アーマーがプレイ・ドアをメッカ酋長の肩から叩き落し、各個撃破の体制へ。

誰もスタンすることなく無事にターゲットの「消去」を完了。
宝物の山からお目当てのウォーフォージドの腕も見つけ出し、やれ凱旋と外に出ると今度は翠玉爪の特製アンデッド部隊がアーティファクト目当てに強襲をかけてくる第5遭遇へ。

冷たいゾンビ2体と爆発スケルトンを押し立てて、後詰めで燃えるスケルトン2体が遠隔攻撃。
前衛の冷凍ゾンビとスケルトンを排除すべくかかるが前の戦闘で一日毎パワーを切ってしまっていたエムジロールが後悔しきり。


それでもディートリッヒが前衛の背後に回って挟撃を提供しつつ敵を翻弄し、コンスタントなダメージソースとなったミルドリス、パーシバルの遠隔攻撃も着実にダメージを蓄積して前衛崩壊。

ディートリッヒが左翼の燃えるスケルトンを牽制しつつ、アンデッドを指揮する翠玉爪の背後に回りこみ、遠隔組みがそれを援護しつつエムジロールが翠玉爪に突撃。

ダトゥビの召喚したロボ太*4も右翼のスケルトンの視界を遮ったりマークしたりで微妙に邪魔をして支援して翠玉爪も撃破。


無事に任務を終えた一行は、早々にダーグーンを立ち去ってシャーンへの帰路に着くのでした。


次回は10レベルまたは4レベルw
DMのシナリオ準備の進捗次第とのこと。次の停車駅は過去か未来か?

*1:ダーグーンの都市

*2:現地の凄腕(笑)情報屋

*3:エベロンの国の1つ。ブレランドの北側の隣国

*4:オビディエント・サーヴァント