神泉

Dowa2011-06-15

曇りゾラですが雲は薄く、晴れ間ものぞいていてここ数日では湿度もいくらか低めです。

雨はなんとか大丈夫そうなのでこの合間に洗濯。今週は今日くらいしか洗濯物を干せるチャンスはなさそうなので貴重な晴れ間です。


一般向けとビジネス向けのWebサービスの開発。仕事の話し。
だらだらぐだぐだしてるのは、社長があれもこれも詰め込んで超自由度のカスタマイズを可能にするための山のようなオプションを要求することも一因。


多段重層化された構造を構築でき、膨大な行数のデータを数万種類の組み合わせ可能なテンプレートに流し込むことができるという古今銀河系と存在可能性のある全方位多次元宇宙の全ての時間軸に於ける最大にして至高のシステムです(キリッ!


まぁ、カスタマイズ可能域が広大で情報表現が豊富なシステム/サービスがあること自体は悪いことではないと思いますが、ユーザーがまずこれを理解するのに費やすリソースと気力を考えると余程じゃないと寄り付かないと思ったりもします。


以前、職場の飲みの余興でボードゲームなどをまったくしないという同僚と「カタン」をやったことがあるのですが、ゲームの目的*1、得点の方法*2、そのための方法*3、そして資源の獲得*4を説明したところやたら難しがられました。


わしの説明が悪かったのもありますが、「カタン」のような「定められた方法のいくつかを使って自力で一定得点をする(ことを他のプレイヤと競争する)」ゲーム*5が「難しい」と評されるのはちょっと意外でした。


ゲーム自体は成立していたので実際にはルールは理解していたようですが、「やってみてもいいけど、それって面白いの?」あたりのモチベーションだと人間の理解力ってその程度なんだろうなと思いました。


このあたりは昨日のエントリの1つのアイテムを配布してモンスタ側の数値を修正するか、3つのアイテムを配布するかというところで前者を選択しようと思っている根拠の1つかもしれません。

なんというか、知識や技量あるいは興味や前向きな姿勢をすでに持っている者にとって当たり前のことでも、持っていない者(それがたとえ僅かでささいなことであっても)にとっては大きな障害や忌避する理由になり得るということです。


どうもその点が軽視されている気がします。


ユーザーになり得るがまだユーザーではない人々の口はとても小さい。
削って、そぎ落として、砕いて、それが難なく口に入るようになって初めて味を見てもらえる可能性が出てくる。
飢えて死にそうにでもなっていない限り、得体の知れないこってりとした大量の料理には誰も手をつけないでしょう。

*1:一定の得点をしたプレイヤの勝利

*2:町の設置と発展、最も長い道を作る、カード購入による得点など

*3:道の作成など

*4:2d6のロールと確率による出目の分布

*5:実はほかのプレイヤとの駆け引きや協力もあるが、あくまで一見して/ミニマムな戦略として