D&D4e『禁断の炉の中心』

『失われし王冠を求めて』で5レベルになったPCたちのその後の冒険としてスタート。

いくつかの冒険を経験しており、このシナリオの開始時点では7レベルに成長している。

DMはもちろん羽生響氏。

バグベアのローグ「デクスター」(ジョウセン氏)
ドラウのパラディン「ナディア」(鯛足烏賊氏)
チェンジリングソーサラー「スノーフィ」(ミヤ氏)
ドワーフのアーティフィサー「ミラルド」(michi氏)
エラドリンのウィザード「ミリセント」(ゆか)
ドワーフのファイター「マギツム・シオー」(ドワ)

エベロンブレランドにある塔の街シャーンに居るPCたちにゴブリンの賢者が接触してくる。

なじみというわけではないが知った顔で、誰あろう我等が王冠を預かっている(?)ケチ・ヴォラー一族の有力者であるフーガン。


彼の話しによると、ダーグーンのとある場所に、以前の冒険でケチ・ヴォラー一族やPCと対立し、PCたちに壊滅的な打撃を受けたケチ・シャーラットの残党ヴァルサス傭兵団が向かったらしい。
どうやらカニス氏族の女性エラドリンアーティフィサーの調査の護衛として雇われたようなのだが、この件ではキングス・シタデル(ブレランド国の諜報機関)も協力関係にあるとのこと。


そこでケチ・ヴォラーから2名の斥候を出して動向を探ろうとしたのだが、現地に行った斥候からの連絡が途絶えてしまった。
PCたちには事態の把握と斥候の消息(おそらくは生きては居まいが)の調査のためにダーグーンに行って欲しいという。


賢明な冒険者である我等PCは、猪突猛進にダーグーンに向かったりはせず、まずはシャーンで事前調査を開始。


ケチ・シャーラットは氏族としては壊滅し、残党が傭兵になって居るらしい。
カニス氏族のアーティフィサーについてはわからないが、おそらく彼女は単独か少数で動いているため傭兵団を護衛に雇ったのだろうと推測。


そこで不明なのがキングス・シタデルの関与。


そこで、コネのあるキングス・シタデルのサジ局長にコンタクトして直接聞いてみたところ、「ちょうど調査に向かわせる人材を探していたのだ」との“渡りにエレメンタル・シップ”状態。


カニス氏族のアーティフィサー「ジェリア」は、ダーグーンにある最終戦争前に作られたある施設の調査に向かったらしい。
そこは、ウォーフォージドを生み出す炉が設置されてあり、もともとカニス氏族が運用していたところだが今は遺跡となって久しい。

この施設を再び稼動・制御できるようになればカニス氏族は強力な力を手にすることになるし、そのための調査に協力してそのカニス氏族と強い結びつきを持つことはブレランド(あるいは組織としてのキングス・シタデル)としても利益となる。

そういう次第でキングス・シタデルは、連絡員としてエージェント「マルス」を調査に同行させたのだが、マルスからの連絡が途絶えてしまった。

キングス・シタデルの調べによると、マルスとは別にジェリアはゴブリン族の傭兵団を雇って現地に行ったことはわかっているが、やはり消息はつかめていないらしい。

そこで、PC達に現地に行って、ジェリアの保護または捕縛(悪いこと企んでるかもしれんやん?)して連れ帰ってきて欲しい。と依頼される。


情報と新たな依頼を受けたPCは、さっそく海路でダーグーンに向かう。
ジェリアが向かった場所はわかっているのでそこまで行くと、そこには遺跡の入り口がPCたちを待っているのだった・・・・



遺跡に入ると早速第1遭遇。
<隠密>は一応判定するがまぁ一番技能が低いのが前衛に居るので当然のごとく見つかる。

入り口の通路を入ると大きく広がっているホールだが、瓦礫や岩が散らばっており、そこにゴブリンたちが展開している。

先制をとったミリセントのファイアーボールでハデに戦闘が開幕。

先行して突撃してきた1体はデクスターとミラルドが引き受け、防衛役のナディアとマギツムが通路とホールの接続箇所まで前進して雪隠詰めを防ぐべく前線を構築。


シフトしてダーツを撃って横滑り、近接攻撃したらシフト、こちらの近接攻撃ミスしたらシフトなどちょこまかと動いたり動かされたりだが、命中値はそれほどでもなかったようで敵の攻撃はそこそこに外れて前線は維持。

デクスターが前進して、ナディア、マギツムとの挟撃でダメージを重ねつつ前線を押し上げ、スノーフィーも範囲と単体攻撃を使い分けながら着実にダメージを配布。

被ダメは小さくないながらも第1遭遇は「マジック・ミサイル」のごっつぁんキルでほぼ危なげなく勝利。


これが“ごっつぁんキルの魔女”ミリセントの開眼だったということに、このときまだ誰も気づいていないのであった・・・・


捕虜にしたゴブリンを調べると、腕にケチ・シャーラットの刻印があり、傭兵団の者と判明。尋問するが隊長に侵入者の排除を命じられた以外のことはほとんど知らないらしく、大した情報は得られない。少なくともマルスらしい人物はここまでやってきたことを確認できた程度。


先に進むと滝つぼのある部屋(?)でぷかぷか浮いているゴブリンの死体が1つ。
マギツムが滝つぼに入り、ついでに滝つぼも調べて*1死体を引き上げてみるとケチ・ヴォラーの斥候のひとりであることがわかる。

どうやら見つかって捕まって尋問を受けたらしい拷問の傷跡がある。殺されてから滝つぼに捨てられたようだ。

斥候の死体に手を合わせて先に進むと、突然隊列の前半分が天井に叩きつけられて、また落ちてきてイタイイタイの罠発動。


先頭を歩いていたマギツムが気づかずに床に描いてあったグリフ(魔法の紋章)の上を歩いてしまったことで発動した魔法の罠。


おー。懐かしくて逆に新鮮!


ちなみに当のマギツムはアーティファクトルーターンズ・コード」を起動してダメージを減少させたので受けたダメージは半分以下。わははは。


グリフはまだ生きているので魔法の罠を外す技能チャレンジ。
とはいえ、<魔法学>やらのスキルがないPCは参加せず[秘術]使いのみなさんたちが頑張り、ひやひやする瞬間もあったがギリギリで罠の無効化に成功。


回復力を使う小休憩のあとさらに先に進むと第2戦闘遭遇。

通路の向こうの部屋に、魔法の発動機(ジェネレーター)がすえつけられており、その周辺に出来損ないのウォーフォージドがうろうろしている。
ウォーフォージドは自立行動はしているものの意思があるようには見えない。


部屋の入り口で様子を伺う限りではウォーフォージドも魔法の発動機も特にアクションを起こしてこないので、部屋に入ったら対応が発動するものと推測。

「では遠隔攻撃で発動機攻撃しちゃれw」

というわけで、スノーフィーが腕まくりして呪文発動

「ブレージング・スターフォール!!・・・・出目1!*2


「ちょwww前衛が部屋に押し込まれぅwwwうぇwwwうぇww」


ナディアとマギツムが部屋に押し込まれ、それを「侵入」とみなしたウォーフォージドと発動機が戦闘を開始。


知識判定をすると「ぽんこつウォーフォージド」はともかくとして「狂乱型(?)ウォーフォージド」とかどこのMSVかというクリーチャーネーム(翻訳)。


「高機動型とか強行偵察型とかモビルスーツぽいなぁ」


モビルスーツじゃないですよ?・・・・・で、ウォーフォージドたちの目が発動機の水晶と同じ紫色に光って起動します。。。“ぐぽーん”」


「やっぱモビルスーツじゃねーかっ!!」



わらわらと寄ってきたウォーフォージドはどうやら発動機の指令で動いている様子。
発動機を壊すか止めるかすることを試みると発動機自身の攻撃とウォーフォージドに命令させてそのPCを優先して攻撃してくる。


一度破壊したウォーフォージドが再生ウォーフォージド(ザコ)で再起動するなどのギミックも搭載したマスターグレードモデルだが、ウォーフォージド自体は割と単調な攻撃(とはいえ挟撃したりいろいろパワーはあるが)なのでひきつけて殴り倒してどんどんと数を減らす方向で進行。


デクスター、ミラルド、ミリセントが中心になって発動機を攻撃/解体し、残ったウォーフォージドにも「停止命令」を音声入力すると活動を停止する。


通路は左右に分岐するので、とりあえず両方の分岐だけ調べると先の倉庫で魔法の品をゲット。
ダイス抽選で、ミラルドが使えるワンドが出てくる。


そのほかの行き先は3箇所なのだが、特にヒントもないので適当に選んだトビラを蹴り開けると第3戦闘遭遇へ。


どうやら休憩所(寝室)に使っているらしく、衣類や寝具がいたるところに散らばっている部屋。もとは倉庫かなにかだったらしく、壁沿いの棚がキャットウォークのような高台になっている。

先制を取ったナディアが突入するが突出してしまい、起き出してきたケチ・シャーラットのゴブリンたちによるハートフルボッコ状態へ。

デクスターとマギツムは、遠隔攻撃組みのスノーフィ、ミラルド、ミリセントが雑魚込みで範囲攻撃を飛ばすのを待ってから突入。
部屋の中央で大混戦に。


ギャロットで突撃首絞めとかいうミラクルなやつが厄介だが、ナディアの首を絞めていたのをこれもまたまた出目1を振ったスノーフィーがミラクルに引き剥がしに成功し、そのスノーフィーに襲い掛かるもスラーズ・ギャンビットで棚の上に逃れる出目1ソーサラー。首絞め屋はデクスターに追い詰められてついにダガーのサビとなり果てる。


結局、ナディアとマギツムが前線の維持に成功し、あとは掃討戦に。
そして最後はミリセントのマジック・ミサイルが最後の1体を貫いて終了。


「安心せい!みね撃ちじゃ!」
「ええええぇー!!」


捕らえたゴブリンからは大した情報は得られないものの、寝具の下の床に隠しトビラがあるのを発見。これぞD&Dって感じ。


鍵は室内、ゴブリンたちの所持品のいずれにも見当たらないのでこじ開けて侵入。
隠しトビラの先を進むと大きなホールに出る。


ホールは大きな通路上になっており、広いキャット・ウォークのような通路の下には真っ赤に溶けた金属(?)の液体が満々と湛えられ、もちろんその熱でホール自体の温度は高い。


通路の向こうにはカニス氏族の紋章が入った衣装を着た男性の幽霊と、その後ろに従うようにドラゴンを模したウォーフォージドが3体控えている。


「帰れ」


要約するとこういうことを言う。
とりあえず「ヒースタス」と名乗る「自称この施設の管理者」に交渉を試みるが、ジェリアのことは知っているものの身柄を返す気はない様子。


溶けた金属に落とされることを用心して射撃戦で挑もうということで開始する第4戦闘遭遇。

初手からこちら側の足元から幽霊的な何かがわらわらと涌いて出る。
ダメージを受けると(ザコなのでそれで死ぬと)[火]の継続的ダメージを伴って爆発するらしいので、ナディアがマークをばら撒き、マギツムがわざと機会攻撃を誘発してそれらの間を移動。

ナディア以外を攻撃するとダメージが発生するために、命中に関わらず攻撃してきたザコは次々と爆発。

マギツムはさらにアクション・ポイントを使って残ったザコを掃討しつつ、デーモンズスキン・タトゥーの効果で[火]抵抗5を得る(遭遇終了まで)。

これで継続的ダメージは相殺できるように。

射撃戦を試みるがやはりうまく対策されており、ドラゴンロボは飛行しながらじりじりと近づき、ヒースタスは自分の間合いで通路の真ん中に立ったまま遠隔攻撃を撃ちこんで来る。

射撃戦を早々に切り上げたデクスターがヒースタスに突撃して近接戦を挑むが、果たしてヒースタスの前の床は落とし穴になっており、デクスターはそのまま床下に落下。


さすがに溶けた金属の上(床から20フィートの位置)には安全のための金網が張られているため、どぼんと落ちることにはならなかったがいい具合に炙られてデクスター直焼き状態に。


ヒースタスの「爆発攻撃してヒットしたら2マス横滑りさせ、かつその場から動いたらダメージを受ける継続的な効果(セーブ・終了)」をばら撒く再チャージパワーと、ドラゴンロボの「ブレスして押しやり」の組み合わせで動かされて痛い上に、ことあるごとに金網の上に突き落とそうとする。


デクスターはパワーで「再生」を生やしてダメージ回復を図るが、登る→落とされる→登るで忙しい。
マギツムも踏ん張るものの、ついに金網に落とされる。

しかし、すかさずミリセントがフェザー・フォールを発動してふわふわ落下で10点満点着地のノーダメージ。スパイダーシルク・マントルのパワーで次のターンには戦線復帰。


ミリセントは遭遇毎パワーも打ちつくし、スノーフィーもとっくに重傷。それでも善戦を続けてじりじりとであるが優勢を確定し、ドラゴンロボが1体、2体と倒れていく。

が、ミラルドの封呪も尽きて重傷マーカーで盤上が真っ赤になりつつ、なんとかドラゴンロボを掃討するあたりでとうとうナディアが昏倒して死亡チェックへ。

ミラルドが<治療>判定で底力を使わせて一度起き上がるものの今度は金網に落とされて直焼きセレブ。


重傷になったヒースタスが例の攻撃を再チャージしてパーティの大半を巻き込んで爆発攻撃。自身はデクスターと前衛の近接攻撃を避けて通路のない空間に浮かぶが、そこにミラルドが[力場]の空間を作り出す。

その[力場]空間を避けるようにして通路側に寄ってきたヒースタスに移動によるダメージを受けつつマギツムが突撃してヒット。

「トランスフェランス・ウェポンの一日毎パワーを起動して、移動によるダメージを受ける継続的ダメージ効果をヒースタスに移します!」

そしてミリセントが、前のターンにヒースタスを挟んで[力場]空間と反対側に移動させておいた使い魔のファルコンから渾身のマジック・ミサイル

「マスターズワンド・オヴ・マジックミサイルを使っているので1マス押しやり!押しやりによって“その場から動いた”のでダメージ発生!かつ[力場]空間でターンを開始するのでダメージ発生!どうだー?!」

とヒースタスのお株を奪うコンボを発動させ、この押しやりによるダメージでヒースタス轟沈。


見事勝利!そしてこれは同時にミリセントの「ごっつぁんキルの魔女」の称号が確定となった瞬間でもあったのだった。





が、ここからが長かった。。。。


網焼きナディアはポーションを飲んでヒット・ポイントを回復し、壁を登ろうとするが<運動>判定に失敗して転落。
火によるダメージで再び昏倒。この時点で死亡セーヴは2回の失敗。

マギツムが自分のポーションを取り出してナディアの横に「落下」し、ナディアにポーションを飲ませてナディア再起動。
起き上がったナディアはミリセントの遭遇毎パワー「ジャンプ」で起死回生の大跳躍。

なんとか通路に復帰してパーティは無事生還しました。


さすがにリソースが尽きたのでダンジョンを出て一度外の安全な場所で大休憩をとることにして今日のセッションは終了でした。


本日最後の戦闘遭遇までの道のりをずいぶんとショートカットしたようで、8レベルで行う見込みだったものとのこと。道理で辛かったー。


次回は途中で8レベルにアップする可能性があるというので7レベルと8レベルの両方のデータを用意しての再アタックです。

*1:<運動>判定で1を振ってどぼん

*2:混沌のソーサラーで攻撃ロールで出目1出すと周辺クリーチャーを1マス押しやる