青葉台

Dowa2008-12-19

少し暖かくなったと思ったらまた気温が下がりました。

夕べは少し早く帰れて喜んでいたら、ドアの前に落ちていたジョロウグモを発見しました。
鮮やかだった体の模様の艶は失せ、躯体はみずみずしさをなくして弱々しく地面に横たわっていましたが、まだ息はあるようでした。

うっかり踏み潰されても、と思いそっと通路の脇に避けてやると、萎えた足を震わせて隅の方に逃げようとします。


こいつは内廊下のわしの部屋の前の切れた蛍光灯の脇にここ数週間居座っていた個体でした。
見上げると巣はもうすっかり寂れており、力をなくした巣の主の有り様を物語っているようです。


この分では年は越せないかもしれません。
ジョロウグモとしては暦など関係なく、今日生きて明日生きられないだけのことでしょうが、なんとなく同居人がひっそりと去ってしまうような一抹の寂しさも感じました。



冬ざれに 糸をとられて 網虫去る