D&D3.5e冒険シナリオ『現れた地下都市』【第2回】

地底からの不穏な様子を察知した賢者の依頼で遥か地底を訪れたPCたちは、失われた種族デズモドゥ*1であるヴィディ君を災難から救い、溶岩に飲み込まれて滅びたと思しきドラウの都市チール・レクチャーの案内してもらう。

しかし、廃墟と化したチール・レクチャーは“目玉大帝ビホルダー*2”の支配下に置かれ、いずこからともなく集められたさまざまな種族の捕虜達を奴隷にしてこき使い、何かが行われているのだった。

という前回の展開はこちら

“それでもマーサなら。。。マーサならきっとニャンとかしてくれる”バスター・ド・ヘラティック:マーシャル/チャンピオン・コアロン/パラディン/スワッシュバックラー(ハーフエルフ):PL/id:Tirthika

“頑健ST?アウアウ(^ω^;)→[即死]”ポー:ウィザード(ハーフリング):michi氏

“頑健ST?アウアウ(^ω^;)Part2→ 塵”迅速なウルドカラド:ローグ/レンジャー/オーダー・オブ・ザ・ボウ・イニシエイト(ウィスパーノーム):PL/yuka氏

“キャプテン・ドワーフ!!”ハルザウルド・ベガウスクレリック/ウォー・プリースト(ドワーフ):PL/わし

辛くも目玉野郎を退けた一行は、そのまま見張り所で一泊して休憩をとり、地下探検は6日目に突入。

チール・レクチャーの探索を進めると、前方になにやらボヤーっと光る建物だか小山だかが見える。

ほかにアテがあるわけでもないのでそこを目指すことにし、ウルが先行して偵察。
残りは後ろから様子をうかがうことに。


ウルが近づいてみると、薄明かりは構造物の周辺に生えた光ゴケのようなものから発せられており、構造物は壁が周囲にめぐらされた神殿のような外観を持っている。

出入り口と思しきものは1箇所しかなく、水辺と脇に続く岩に隠れた道とクモのような生物を模した建物に短い道が続いている。

建物の入り口は、クモが大きく開けた口を模しており、どうやらドラウの神である「ロイスロルス」の神殿として使われていた様子だが、今は遺跡と化している。


ウルが侵入を試みるので、ポーは入り口の脇に隠れ、重装のハルは少し後ろで待機。

すると神殿の入り口(クモの口)からデズモドゥが現れて戦闘開始。

ハルは、ウルと敵の間に立つように移動し、ポーがデズモドゥをウェブ*3で封じる。

と、水地からザリガニ人*4が2体飛び出してはさみでウルを捕まえる。

そこに(リアルで)到着したバスターが登場。
ウルに組み付いているチュールにバスターの乗騎のマーサ*5が飛び掛って組み付きを慣行。そしてバスターは落獅子(乗騎が組み付き状態になったので隣のマスに降りる)。

しかし、もう一体のチュールにハルもはさみで捕まえられる。

ここでハルがウォープリーストのお家芸「[恐怖]のオーラ」*6を放射。セーブに失敗した最初のデズモドゥとチュール2体はガクブルで逃走を計り無力化。


奥のわき道から2体の新手のデズモドゥが出現したためバスターとマーサはそちらの抑えに走る。

1体を倒したものの、1体は逃走する。

ウェブに絡まったデズモドゥを捕虜にし、情報を聞き出してこの神殿でビホルダーに捕らえられた人々が奴隷として強制労働させられていることを知ったPCは、奴隷解放のために奥のビホルダーの排除を決める。つか、パラディン成分のバスターが決める。


マーサもそれに反論はないだろうから、ほかのメンバーもまぁ承諾(ん?。


奥に進むと床に3つの穴があり、いずれも井戸のように10f下に水面が見えている。
もともとの神殿の一部のようなのだが、とりあえず1つ調べてみようということで、水中で息をこらえてられるアイテム装備のウルが単身探索を決行。


残りのメンバーは穴の周辺で恒例の三角ベース大会。わーい!!


一応、何かあったらわかるようにハルがチェイン・オブ・アイズ*7をウルにかけ、ウルの視界をモニター。


「敵とか来たらどうなるの?」
「死んだらわかるよ」
「ちょwwwww」


水中に飛び込むと意外に広い空間というか部屋。というかなんじゃこりゃダンジョンあるじゃねーか。

ドアも部屋もあるので普通に探索して隣の部屋に入ると大きな蜘蛛のような生物が襲い掛かってこようとする。イニチアティブをとったウルは速攻で撤退。

どうも広さがありそうなので、別の穴にも入ってみる。

2つめの穴はめぼしいものはないが、水地のほうに横穴が延びていた3つめの穴の先には広い空間があり、巨大な魚のようなクリーチャーがウルを見つけて寄ってくるのでこれも撤退。


「あー、良く見えなかったからもう1回行ってきてよ」
「自分で行け!」


水中はなるべく避けたいのでとりあえず行き詰るまで置いといて奥に進むことに。


扉を開けて奥のホールに出ると、壁際に奴隷になったデズモドゥ、トロールリザードフォーク、クオトアなどが鎖をつけられて作業させられており、3体のデズモドゥが、ホール中央の床に開けられた開口部の向こうで焚き火をしながら待っている。

「いやー、なんか誤解してるみたいだからさー。ちょっとお話ししない?」

とか言ってるコウモリ男はさっき逃げたやつらしい。


ありえねーのでバスターが<交渉>でいろいろ情報を聞き出しつつ、残りのメンバーが<真意看破>で何か企みがあることを確信。


業を煮やしたビホルダー2号が床の開口部からぬーっと出てきて戦闘開始。

パーティの作戦はただ1つ「がんがん めだま を つぶそうぜ」。

バスターがマーサで突撃するホットスタートを切るが、ホールの片面からデズモドゥの弓隊がドアを開けて登場し、バスターが矢ぶすま。

ウルは弓で目玉を射掛けるが、急所攻撃を乗せる距離まで近づくのが困難なため、思うようにダメージをコントロールできない。

「えぇ〜、キュアのお仕事ですか?戦闘中は戦闘に集中させてくださいよ」とかいいつつ戦牧師ハルはバスターに近づきつつちゃっかりホーリー・スマイト*8を撃つがセーブ成功で盲目状態にならず。

ポーが弓隊をけん制してスティンキング・クラウド*9を発動するが、位置取りの関係でバスターがそこに突入することになり、マーサが吐き気状態になって戦力ダウン。


その間にも、ハルは光線をバカスカ食らうし、バスターは射られたり叩かれたりでたいへん。

オマケに目玉がアンチマジックレイ*10でハルを除く全員の魔法を無力化する。

バスターが「おれにかまわず逃げろ!」と言うので、ポーが「じゃあテレポーt・・・」と言いかけるが、空気も読まずにハルが「バカヤロウ!そんなことができるか!・・・・・だってまだダメージ呪文残ってるもん!!」とハイポサーミ*11を撃ち込む。

仕方ないのでポーが隠れていた壁の向こうから(アンチマジックレイの範囲を通らずに)にわかの移動*12で前線に出てオーブ・オブ・フォース*13ビホルダーを攻撃。

これがトドメとなりビホルダーが撃沈。
ボスを落とされたデズモドゥたちにはバスターが再び必殺の<交渉>を行い、「すぐに開放する」ことを条件に降伏を受け入れる。

どうももう1体のビホルダーが2階に居るらしく、それを恐れているらしい。


奴隷たちの鎖を外そうとウルが手近なリザードフォークに近づくと、なぜか意思セーブを要求。


「?。成功」

続いてもう1回。

「?。失敗」

すると鎖を解いてあげたリザードフォークが急にマインドフレイヤーになってどこかに瞬間移動してしまう。


「?????」


マインドフレイヤーは、ビホルダーたちの動きを調査に来たスパイらしく、展開次第ではPCを襲う予定だったらしい。
最初の意志セーブはチャーム・モンスター*14で、2回目のセーブは魔法で変装(変身?)していたのを見破れるかどうかの判定だったとのこと。
ともあれ、マインドフレイヤーの驚異はとりあえず去ったので胸をなでおろす。


奴隷たちからは新規情報はあまり聞き取れないものの、先ほどのコウモリ人間たちの話と総合して、ビホルダーがあと1体(もう1体居たが今は長期出張中)ということと、ここで遺跡を発掘、金目のものを漁っている、ということがわかる。


リソースはかなり使ったのでとりあえず一度休憩し、探索は7日目に。


まずは1階部分を埋めておこうということで、未探索の部屋を空けて回ると神殿の間取りが「蜘蛛」を上からみた図になることがわかる。ふーん。


ドアから熱気が出ている部屋は、奴隷の話にあった「火の生き物?」とかいうクリーチャーが居そうなのでとりあえず迂回。


片っ端から調べると娯楽室に併設された拷問室(またはその逆)で「鉄の処女」という拷問道具を発見。

調べるためにウルが近づくと、ナニヤラアンデッドモンスターが出現する*15

仕事なのでやってみるが、当然、ハルの退散判定は失敗。つか、ハルの退散回数は《信仰の活力》*16のためだと何度言えば(ry


モーグはウルを捕まえて麻痺させ、「鉄の処女」に投げ込みフタを閉めるとぎゃー!(麻痺してるので声は出ないが)。

とりあえず痛いだけで生きてるらしい。残りのメンバーでモーグフルボッコ


「じゃあ次の部屋に行くか」
「おう。」
「その前にこの部屋を探索・・・・あ、ウルを出さなきゃwwwww」


熱い部屋の向こうは貯蔵庫のような部屋。
光源があるのでウルがまた近づくと、ウルと後続の間にヴロック*17が出現。

「おまえらコロスかオレが死ぬかだ!」とは言わなかったが、あとでDMに聞いたところでは、侵入者を一人コロスか自分か死ぬまでここに居るというビホルダーとの契約でここに居たらしい。


朦朧化するジャイアンボイス「ぼぇ〜〜」とかイタイイタイ胞子とかがうざいかまってちゃんだったが、ライチャス・ラス・オブ・ザ・フェイスフル*18の支援とポーのディスペルでヴロックのバフを剥いでこれもフルボッコ


熱い部屋はスルーしようかという声もあったが、ハルのマス・レジスト・エナジー*19があったので[火]抵抗20をつけて突入。

「部屋の熱が逃げる!ドアを閉めろ!」とか中の人に怒鳴られたので、ドアを細く開けて<交渉>。
「あのー、つかぬことを伺いますが、ここで何をされてるんでしょうかぁ?」


アベレージ・サラマンダー*20たちが働いているのだが、遺跡から出た金属をインゴットにする仕事をしているらしい。
これは単純にビホがサラマンダー上司に依頼するかなにかして、サラマンダーたちは結構楽しんでやってるとのこと。


「そうですか。お仕事中お邪魔しました。え?わたしたち?いえいえ、通りすがりのものです。それじゃあごめんくださいませ・・・(ばたん」


こうして残すは2階部分のビホルダー3号のみ。


昨日のホールの天井に開口部があるので、ウルが天井の穴から偵察してみると、デズモドゥが待ち伏せしているのを発見。やべぇ、やべぇ。


ブーツ・オブ・レヴィテートやらクローク・オブ・アラクニダやらで天井にアクセスする手段を段取って突入準備OK。

「ファイアー・ボール*21を投げ込んでから突入しましょうか?」とポーが提案するので
「いいねぇ〜、やっちゃえ!やっちゃえ!(・∀・)ノ ウマー」とファイアー・ボールを投げ込むと、投げ込んだ先で火の玉消失。


「(・д・)マズー!!」


居るよ。居ますよ目玉の御大が。アンチクショーは穴のほう見てますよ。


仕方ないので敵陣の後方と思しき場所に見当をつけ、ハルのグレーター・ストーン・シェイプ*22で天井に穴を空けて突入口を作り、そこから背後を撃つ作戦に変更。


出てみると回廊の角の小部屋。
侵入に気づいたデズモドゥがこちらに向かってきて戦闘開始。


廊下の角の一方から2体のデズモドゥが迫るので、マーサとバスターがそれを迎撃。
廊下の角ではハルが壁になって両方の通路をけん制する形。

ポーはその後ろの壁の出っ張りに隠れ、ウルは弓でバスターとは別のほうの通路で別の2体のデズモドゥを迎撃し、ハルも打撃をこちらにまわす布陣。

目玉3号はウルが出張った通路の向こうの角から出現するが、ポーがウォール・オブ・フォースを直撃させて手痛い打撃を与える。さらにハルがホーリー・スマイトを叩き込み、これが目玉に盲目状態を与え、目玉はたまらず後退。
ハルが通路に出てウルの迎撃に加わるが、ウルはなんとか目玉に攻撃したいところ。
ポーとハルの火力集中で通路を押して進めるかとも思ったが、盲目から回復した目玉がこちらの通路にアンチマジックレイ。2体のデズモドゥを押し立てて劣勢になり、ウルとハルは後退。

それを見た目玉は1体のデズモドゥを倒したバスターのほうに向かう。
その隙にウルはすかさず反対に回りこみ、姿を消して狙撃のチャンスをうかがう。

回り込んだ目玉はバスターの足元にディスインティグレイト*23で床をぶち抜き、バスターが階下へ80fのダイブ。

ウルは透明化したまま目玉に近づき、急所攻撃を乗せた弓での遠隔攻撃でビホルダーに結構なダメージを与える、、、がまだ落ちない目玉。

アイテムによって落下ダメージは免れたものの、登ってくる手段がないバスター。戦線離脱かと思われたが、ポーのリグループ*24によって、目玉の目前のウルともどもバスターが落ちた穴の脇に集結させる。

しかし、ハルだけはまだ迫るデズモドゥ2体をけん制して瞬間移動せずに通路の角に居残り。もしビホルダーがまた反対に回り込んでもなんとかダメージを与えたい構え。

<呪文学>にダイス目「20」を出して成功したビホルダーは、リグループを見破り、撤退せずに前進。視界内に入ったポーにフィンガー・オブ・デス*25を浴びせ、ポーは頑健セーブに失敗して[即死]。
2本目の光線でウルにディスインティグレイトを命中させ、これも頑健セーブに失敗。大ダメージの果てにウルは塵となって霧散する。


しかし、次の手番でバスターがビホルダーにトドメの一撃「くらえシンブレード」を与え、ビホルダーの死体を見たデズモドゥは降参。


2名の死亡と引き換えに冒険者パーティは勝利をもぎ取ったのでした。


ん?反省?
なんでデスウォード*26かけなかったか?だって、誰が食らうかわからんうえに1発くらいしか出ないし、いまままでセーブ成功してるしー。

マスキュア?だって通路バラバラで距離があって範囲に入らなかったしー。

ヒール?だって5レベル呪文までしかでないしー。

オルターフォーチュン?3レベルスロットはエネチャライズシールドはずせないしー。

反省終了。

次回は水中戦になりそうです。ぐへぇ。水中戦はいろいろと;、;

*1:クリーチャー。大型のコウモリ人間。

*2:クリーチャー。浮く目玉。光線とか光線とか噛みつきとか。

*3:秘術呪文。2点間の物質の間を占めるクモの糸の塊のような粘着性の物体を招来し、その範囲内での移動や行動を制限する。

*4:クリーチャ。「チュール」。別に「人」じゃないが。多芸ででかいザリガニモドキな生き物。

*5:特別な乗騎。ダイア・ライオン。

*6:特殊能力。範囲内の敵にフィアー(怖いよー逃げちゃうよー呪文)の効果

*7:信仰呪文。対象の視覚感覚器官を共有する。

*8:信仰呪文。悪属性に痛い範囲呪文

*9:秘術呪文。吐き気がする臭い煙の塊を招来。

*10:特殊能力。ビホルダーの正面の目から出る意気消沈照覧波。

*11:信仰呪文。[冷気]ダメージと疲労状態を与える。

*12:特殊能力。召還術師の代替能力。近距離を瞬間移動できる

*13:秘術呪文。[力場]ダメージを与える

*14:秘術呪文。対象を魅了して仲間と思わせる

*15:知識判定に失敗したがあとでモーグと判明。内蔵見えてる骸骨

*16:信仰特技。信仰により一時的HPを得る。ありがたやありがたや

*17:クリーチャ。おなじみのデーモンさん。このシリーズのシナリオに良く出演している

*18:信仰呪文。全力攻撃の回数が1回増えたりする。

*19:信仰呪文。任意の1つのエネルギーをいくらか防御する

*20:クリーチャー。火の精霊の中間管理職。

*21:秘術呪文。イアイアイア!

*22:信仰呪文。大量の石の形を変えられる

*23:秘術呪文。ビホルダーは目玉触手から発射。塵になれ光線。

*24:秘術呪文。同意する対象を自分の隣のマスに瞬間移動させる。

*25:秘術呪文。ビホルダーは目玉触手から発射。「はい死んだ[即死]」光線。

*26:信仰呪文。対象への[即死]効果を無効化する