浅草
目覚めはいつもどおりでしたが午前中はゆっくりしてからゆりかもめで汐留から日の出へ。
ところが朝っぱらからおそらくガンダム詣の人で大混雑。
もー、いい年してガンダム、ガンダムて。どうなん?どうなんです?
1本やり過ごしてなんとか人の間に体を突っ込んで乗車。
日の出桟橋で水上バスに乗船し、隅田川をユリカモメ(こちらは本物の鳥)と戯れながらスイスイと遡上。河の船遊びは楽しいです。
写真は浅草からみえるアサヒビールのビルです。
「斬新なオブジェのビル」とアナウンスされていましたが、もちろんどうみてもウ○コですな。
下船して人力車の営業をかいくぐり、雷門(風雷神門)から浅草寺へ。
外国人でごった返している仲見世通りを抜けて宝蔵門をくぐり、お水舎で手と口を清めました。
お水舎にはりりしい竜神像が1体の竜をまとって立っており、その竜が天井に描かれた竜神を見上げて向かい合っています。
本堂前ではおそらく台湾の方と思しき若い女性がお線香の束を持って念入りなお参りをしていました。
その辺をふらふら歩いている中国人とはちがって台湾の方には共感がもてますな。
本堂は改装中でしたが参拝は可能で、本堂のあとは淡島堂のほうに抜けて薬師堂、弁天堂、影向堂(ようごうどう)などを参拝。弁天堂付近では、なにやら写真を撮らせてくれなどと言われて薬師堂の前あたりで写真モデルをやっていたら、なぞの中国人も便乗してカメラを構えたりでなかなかにもてました。あと、スペイン系だかの方々も何組かいらしていたらしく、ブルネットのラテン系のおねーちゃんとかに笑顔を向けられたりして、なんだか太陽のまぶしい日でしたよ。えへへへ。
それから、故郷の紀州から勧請された淡島堂の境内一角にある戦災供養地蔵尊にも手を合わせ、宝蔵門に戻って大わらじを見物。
どうやらお台場ガンダムに履かせる計画があったようです。
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浅草ガンダムプロジェクト
その後、浅草神社を回ってここも参拝し、ずーっと仲見世通りを戻ってから最後に鎮護堂を参拝。
鎮護堂は盗難避け、火災避けのご利益があるお狸さまが奉られているところ。
なんでも昔大暴れしていた古狸をおまつりし、悪行をおさめて転じて神様にしたという、なんとも日本人のシャーマニズムを如実に感じるエピソードのあるところです。
狸の置物などがまつられていてカワイイ。
浅草寺・浅草神社の仏像・狛犬などは、全体的に丸みがあったり、色彩がポップだったりで、どこか愛嬌のある造詣のものが多いように思います。雷門のちょうちんとかも。それだけに、お水舎の竜神像のりりしさは際立っています。
浅草神社の拝殿などは、翼のある竜が描かれているなど珍しい装飾や、色彩豊かな狛犬が拝殿の上の梁の両側に飾られているなど、どこかコミックチックな配置も楽しめました。
しかし、ちょっと楽しみにしていた二天門が全面改装中でまったく見られないのは残念でした。。。
ここには四天王のうちの増長天と持国天の像が鎮座しており、それを見たかったのですが。
そしてお待ちかねでお昼は「すき焼き 今半」へ。
柳川定食があったので柳川でどじょうを試してみました。
以前、渋谷の「駒形どぜう」でどじょうを食べたのですが、いまいち泥くさい感じがして納得いかなかったのでリベンジ。。。。ですが、なんかどうも川の魚の泥臭さは相変わらず。
食べられないほどでもないのですが、なんかやっぱりねぇ。おいしい!って気はしない。
でもお吸い物とか割りしたとかはよかったので、やっぱりここはすき焼きを試すべきだったか。。。。
ここの店員さんは出すぎず、かといってつっけんどんでもなくさりげなく上品な接客で気持ちもよかったので、これに懲りずまた行って、こんどはすき焼きをやっつけたいところです。
それから帰りがけに、ついと横に入った新仲見世通りの「杵屋」で職場のお土産を購入。
ところがここの雷おこしとおせんべいが大当たりでした。
仲見世には「杵屋」の本店もありますが、はっきりいって仲見世通りの杵屋に限らずお店はどこも買う気がしません。
客が多いということと、客が多くて手が回らないとかいうこともあるのでしょうが、どうも口あけて待ってるだけという商売の仕方。
さらに、やれ商品を壊したら買い上げろだの、油のついた手で触るなだのと貼り紙が多い。
ハナからそういう貼り紙を突きつけられると、「じゃあいいや」ってな気分になります。お店としてもそういうことが多くて仕方ないのかもしれませんが、ああいうの結構嫌い。
一方、新仲見世通りの「杵屋」はお店の構えは小さいものの非常にオープンなつくりで、店員の気配りも行き届いています。
ちょうどお店を覗いたときに、常連さんと思しきおじさんがすいっとやってきたのですが、これにさっと対応した店員さんの動きが気に入りました。
なれなれしくなく押し付けがましくなく、それでいて手早く要点を抑えた所作がごく自然に出ていました。
これを見て「ここで買おうよ」と足を店内に向けたとたんに店員さんが現れて、ごく手短におすすめなどを紹介してくれる流れもいい感じ。
この店のせんべいがまずいはずがないと思って帰宅して食べたら、案の定これがなかなかいい味。
雷おこしはどうかすると水あめでがっちがちになってたりしますが、「杵屋」の雷おこしはサクサクと歯ごたえがありながら歯に水あめが絡まることもなく、かといって手で持ってぼろぼろと崩れるようなこともべたべたと張り付くようなこともありません。
味付けもうるち米のほんのりとした甘みと風味を損ねることなく、胡麻、唐辛子、青海苔などで味のバリエーションを生み出している絶品です。
いやこれはもうほかの雷おこしは食べられません。同様に、買ったのは醤油と胡麻味だけでしたが、おせんべいもかなりの逸品ぞろいと見ました。
この店に行っての唯一の後悔はもっと買い込んでこなかったことです。
その後、地下鉄経由で帰宅しました。