青葉台

Dowa2009-09-14

良い天気が続いています。

鮮やかなオレンジ色のヒョウモンチョウが秋の風に乗ってひらひらと飛んでいました。
アキアカネに続いて夏から秋への季節の変わりを告げる昆虫です。



漫画家、唐沢なをきさんがNHK放送を中止要請 「取材が不愉快だったから」
http://sankei.jp.msn.com/entertainments/entertainers/090914/tnr0909141020005-n1.htm

 「ヌイグルメン!」などの作品で知られる漫画家の唐沢なをきさん(47)が、NHK衛星第2「マンガノゲンバ」の取材を途中で打ち切り、番組放送中止を要請したことが、14日、わかった。妻でエッセイストの唐沢よしこさんが自身のブログで明らかにした。番組では漫画家の仕事現場に密着し、作品の魅力に面白さの秘密をさぐる。

同取材に基づく内容を番組で使うことを拒否したって話しなので、記事タイトルはおかしいですね。
記事タイトルどおりだと番組の放送自体を中止させようとしたみたい。


昔、テレビ局の大道具のバイトをしてたことがあります。
あるクイズ番組で野外ロケを行ったのですが、朝の5:00とかに現地入りして撮影は夜までかかりました。

早押し形式なのですが、出演者に問題を出しても、まぁ、3問中2問は答えられないのです。時には5問、6問と問題文の読み上げだけが続きます。

そんなこんなで20問程度の「回答」を得るのに10時間以上。


ところが編集された番組を見ると、出演者はばんばんボタンを押して、バリバリ答えているじゃありませんか。


まぁ、30分なり1時間なりの放送枠内にテンポ良くまとめなきゃならんし、誰も答えられないシーンの連続など見てても面白くないのでこれは当たり前の編集です。


また、自分自身でもインタビューや取材に基づいた原稿の執筆なども仕事として経験がありますが、実際はほとんど無言だった人に冷や汗流しながら取材して書いた原稿は、記事内のその人はすらすら流暢にしゃべったりしてました。


上記のニュースの唐沢よしこ氏も書いていましたが、この手のもので「編集」や「演出」が入るのはぜんぜんかまわないのです。むしろ「記録」ではないので、読み手が読みたいと思うように構成する必要があります。


しかし、今回の件では、それを逸脱した「押し付けがましい取材」があったようです。


漫画家さんとか取材相手としては限りなく面白そうなのに、いろんなことを聞き出そうとするわけではなく取材者側の都合に沿った回答を要求するなんて、なんともったいない。

およそモノを創ってる人間のやるこっちゃないですな。

自分の経験から、ドキュメントものの番組などは絶対に「演出」や「編集」が入っているものとして見てしまいます。

そのうえでも面白いものや楽しいものもありますが、まぁ、そういう目線で見るとテレビ番組のなんとくだらないことよ。


お涙頂戴番組なんて、下手したら「ここで泣いてください」とか言われてるんですよ?
映画やドラマなどのフィクションで演技するのとはわけが違いますから。


まぁ、わかってて好きで見るならそれはそれで人それぞれなので良いのですが、どうにもバカバカしくていけません。
このニュースは唐沢なをき氏夫妻の話には、さもあらんという感じです。