神泉

Dowa2010-12-08

天気は下り坂・・・でしたがそれも昨日だけの話し。今日は朝からすっきりと晴れました。
気温は下がったようですがあまり寒いとは感じません。もともと寒さには強い方で、体調が悪くなければ薄着のほうが調子は良いのです。暖かいのは心地良いのですが身にもそもそまとわりついているのは好きじゃないので。
自分的に和服がしっくりと来るのは、布地は多いけどゆったりしていてきちんと着ていればもそもそしないからかもしれません。


和服といえば、夕べようやくほつれていた長じゅばんを裁縫して修繕。
袷の裏地が結構傷んできているので張り替えるか継ぎを当てる必要がありそうですが、ひとまずほつれて来ていた何箇所かをちくちくと縫い合わせました。

面倒といえば面倒ですが、いちいち手間をかけるのが好きといえば好きな性分です。
手軽で簡単なものに合理的な機能美があればそれを選択しますが、どちらかといえば準備、使用、始末という段階をきちんと踏む物事のほうが落ち着きます。


火鉢を使っていて炭を熾してから火の始末まで、「手のかかることだ」と言われることもありますが、この手のかかるところが“暖を取る”ことの愛おしさです。

寒い日にいそいそと火をつけてようやく炭が熾きてその熱がじんわりと伝わってきたときの「ほっと」するあの気持ちが何より暖かく感じます。

懐中時計もいくつか試した結果、結局は手巻き式を愛用し、毎日ねじを巻いて時刻を合わせていますが、その所作に現実の時間と自分の時間との調子合わせを行っている気がします。


とはいえ、さっと時間を見るにはiPod Touchの画面を見ますし、すぐに外出したり寝てしまうような時はちょっと部屋を温めるのにエアコンを使ったりもします。
外出時に小腹が減ってマクドナルドでバーガーかじったり、1人で居る午後はインスタントラーメンだけで昼食を済ませたりすることもあります。


そのように安易に平易に簡単にオンオフできる便利な器具の数々は重宝はしていますが、たまには手間をかけたほうが、なんというかわしは気持ちが良いのです。

そういう気持ち良さをちょっと積極的に体感していると、便利ってそんなにいいことでもないように思うこともしばしばです。