表参道

Dowa2011-05-07

一日中不安定なソラ模様でした。
気温も低めで涼しさを通り越して肌寒いくらいです。


午前中に荷物を発送してその足で表参道の「根津美術館」に行ってきました。
前回見逃した「燕子花図屏風」の展示が目当て。


特に印象に残ったのは

  • 尾形光琳 『燕子花図屏風』
  • 『武蔵野図屏風』
  • 『吉野龍田図』
  • 『鼠志野茶碗 銘 山の端』
  • 『古銅笹蟹蓋置』

などなど。

『燕子花図屏風』は見といて良かった。
『吉野龍田図』は桜ともみじを描いた屏風ですが、それぞれの木の枝には和歌の短冊が括られている様子が描かれています。

その短冊、全面が見えているものもありますが、葉やほかの短冊に一部が隠れているものがあり、部分的に隠された「なぞかけ」になっているように見えました。

屏風の前で「あ、これはあの句じゃね?」とか言いながら絵を眺めるためのフックというか、サービスなんじゃないかと思います。

また、『古銅笹蟹蓋置』はお茶のときの風炉の(?)蓋を置く台なのですが、この意匠がカニが笹の葉を頭上に持ち上げてその下に隠れている姿。
手のひらサイズでその格好がすごくユーモラス。蓋を置くとそのままたたたたーっと歩いて逃げてしまいそうです。

この美術館の展示物にはどこか「遊び」や「萌え」があるように思います。
展示を見ていてその“なぞかけ”に気づいた時のニヤニヤ感がまたたまりません。

屏風の展示は軒並み楽しく、茶器が全体的に粒ぞろいな見ごたえでした。

庭の池にはカキツバタが群生して花を咲かせており、さながら『燕子花図屏風』の様相でした。

帰りに前に寄ったお店に寄ってみたらお店がなくなっていました・・・・orz