自宅

職場の人間関係にあまり労力は割きたくない派です。
誰が誰を好きで嫌ってようが関係ないでしょ。仕事が片付けられれば、なんだって構わないと思うのですが。


しかしまぁ、そう考えない人も居ます。そう考えない人も居る以上、そうもいかない状況にも置かれるわけです。


なんだかんだで半年近く、職場で人間関係をこじらせた人たちがいます。
まぁわしに言わせればどっちもどっちで、「仕事なんだからそんなことでパーパー言うか?」てなところですが、当人たちはすれ違い、いがみ合い、決定的に決裂し合い、職場としてはどちらか一方しか残せないという状況になったわけです。


不本意ではありますが、一方が孤立し、辞めることになりました。

そこに至るまでには、孤立した方が孤立しなかった方に近かった人とも関係をこじらせ、結果、孤立しなかった方は「孤立していない側」となったのでパワーバランスが明確になり、「孤立していない側」の人たち複数に辞められるより、孤立したほうが辞めた方がダメージが少ないという至って単純な理由もあり、管理職としても選択の余地がない部分もありました。

まぁ、孤立した方はしたほうがで自業自得な部分もあるとは思います。


で、いざ辞める段になって、餞別を送るのをどうするかなどということが話題に出たわけです。


当然、辞める方は孤立して不本意や憤りを持って辞めるわけですし、(自業自得といういくらかの非はあるとしても)自分を追い込んだ「孤立しなかった側」の人たちから「餞別」なんか受け取れるわけがない、と思うのです。


それで、わしとしては職場からの餞別やらはなしにしようとしたのですが、「孤立しなかった」人たちは餞別を贈ろうと言い出したわけです。


よくもまぁそんな残酷で冷酷で残忍で無慈悲なことを思いつくものです。
わしも相当無神経なところはあると思いますが、こんな非道は思いもよりませんでした。

逆の立場ならどう思うでしょう。いろいろと思うところはあるでしょうが、無念や腹立ちを抱えて去ろうというところに手を叩いて囃し立てて追い打ちをかけて背中をけって追いだそうというのでしょうか。


さらにたちが悪いのは、その残酷さに当人たちは気づいていないことです。
いままで辞める人にはそうしてきた、ので今回もそうするべきだ、と、このように思って言うわけです。

女性だからでしょうかね。少なくとも男なら、職場や居場所から立ち退かざるを得ない、という場合の惨めさや無残さを思えば、せめてそっと立ち去らせてほしいと感じることはわかってもらえると思うのですが。


しかしまぁ、わしももはやその追い出す側の人間ですから一蓮托生です。
このムナグソの悪い儀式の片棒を担ぐのも仕事なのでしょう。